米サンクスギビングデイのオンライン購入、スマホ利用が初めて過半数超えに
米国における「ブラックフライデイ」の買い物商戦は、前日となるサンクスギビングデイ(22日)からスタートしましたが、同日におけるオンライン購入は、22日午後5時の時点でスマートフォンでの支出がPCやタブレットを初めて上回ったと、調査会社が報告しています。
ブラックフライデイは木曜日からスタート
米国のブラックフライデイといえば、従来はサンクスギビングデイ明けの金曜日から始まるのが定番でしたが、近年では徐々に前倒しされ、特にオンラインではサンクスギビングデイ早朝から、早いところになるとその数日前から特別セールを開催しています。
Adobe Analyticsがリアルタイムで計測、まとめているショッピング・データによれば、今年のサンクスギビングデイはオンラインでの売上が好調で、午後5時(米国東部時間)の時点でオンライン支出が過去最高の17億5,000万ドルに達したとのことです。これは前年のサンクスギビングデイと比べ、28.6%もの増加となっています。
高額商品はスマホでチェック、PCで購入
またこのサンクスギビングデイに行われたオンライン購入のうち、54.4%がスマートフォンからのものとなり、初めて過半数を超えました。ちなみに昨年は46.1%でした。またAdobeの以前の報告書から、スマホによるオンラインショッピングでは特にiPhoneの利用が多いこともわかっています。
ただし高額な商品の買い物はラップトップやデスクトップなどのPCで決済する人々が多く、金額では現在もPCでの支出額がスマホを上回っています。
Adobeによると、トラフィックのみを見ると、デスクトップPCは2017年の44.3%から36.5%へ、タブレットは9.6%から9.1%と減少していますが、売上金額のシェアではモバイル(スマートフォン)は36.7%、デスクトップPCは52.8%、タブレットは10.5%となっています。つまりスマホで商品をチェックし、実際の購入はPCで行うという人が多いということでしょう。
またAdobeは23日のブラック・フライデイのセールについて、一番お買い得なのはコンピュータとタブレットだとしています。またサイバーマンデイ(25日)のお買い得品はアパレル、家電機器、宝石類、おもちゃとのことです。