元Appleのガイ・カワサキ氏「デバイスが分厚くてもバッテリー寿命が長ければ買う」
Appleで80年代にMacコンピュータのエバンジェリスト(技術的話題を社内外に解りやすく説明・布教する使命を持つ職業)を務めたガイ・カワサキ氏が、iPhoneのバッテリー駆動時間についての不満を語り、iPadは若い人は使わないと述べました。
iPhoneはバッテリー駆動時間が2倍必要
ガイ・カワサキ氏は、現在ではビジネスアドバイザーや著述家として知られていますが、80年代にAppleで働いていた過去があります。
カワサキ氏は、iPhoneがデバイスのスリム化を重視するあまり、バッテリー容量が少なく、駆動時間が短くなっていると指摘し、「もしAppleがバッテリー駆動時間が2倍で分厚いiPhoneを出したとしたら、すぐに買う」と、述べました。「1日に2度も充電しないといけないのは耐えられない」
「おそらくティム・クック氏にはiPhoneを充電してくれるコンシェルジュがいるのだろう」
若者はiPadを使わない?
カワサキ氏が最も頻繁に使用するデバイスはiPadであるとのことですが、ミレニアル世代の若者はあまりiPadを使わないことを同氏は認めています。
「私がiPadをよく使うのは、バッテリー駆動時間が長いからだ。小さくて軽く、SIMカードも挿入できるため、Wi-Fiを探す必要がなく、スマートフォンからテザリングを行わなくて済む」と、カワサキ氏はiPadの利点を挙げました。
「しかし若者を見てみると、タブレットではなくスマートフォンを選んでいることがわかる。私には息子が3人いるが、2人は23歳と25歳で共に成人しており、iPadを使ったことがない。彼らは大きめのスマホでさえも持っていない」
「若者はスマホかノートパソコンを使っている。iPadを使っているのは私のような人間だけだ」
米国の25万人を対象にした調査によれば、ミレニアル世代が2017年から2018年にかけてのタブレット所有率の下落の原因となっており、多くの人はタブレットを持ってないことがわかっています。逆にベビーブーマー世代は、55%がタブレットを所有していることが明らかになりました。
しかしながら、オーストラリアではタブレットの売上台数は上がり続けており、2018年の上半期150万台が販売され、前年比で3.6%増となっています。
Source:The Australian Financial Review
Photo:VGrigas (WMF)/Wikimedia Commons
(lexi)