Apple、視覚障害を乗り越えサーフィンを楽しむ退役軍人を紹介


 
Appleは米国の祝日11月11日の退役軍人の日(Veterans Day)に先駆け、任務中に視力を失ってしまった退役軍人のスコット・リーズン氏が、iPhone XRApple Watchを使ってサーフィンを楽しんでいる様子を公式ニュースで取り上げました。

iPhoneがあると生活がずいぶん楽になる

リーズン氏は、アメリカ海軍で視覚コミュニケーションを専門とする「シグナルマン」として知られていました。フラッシュライトで船の間の通信を行ったり、モールス信号や手旗信号を巧みに使用していたリーズン氏ですが、退役した7年後の1993年の7月4日に強盗の銃弾に当たり、視力を失ってしまいます。
 
その後、2009年にアメリカ合衆国退役軍人省の視覚障害者リハビリセンターでコンピュータと技術のトレーニングを受けたリーズン氏は、2012年にiPhone5を提供されることとなりました。
 
「スマートフォンがあると生活するのがずいぶん楽になる」とリーズン氏は語ります。「多くの視覚障害者はiPhoneを好むと思う。すべてができるからだ。VoiceOverは本当に良い」
 

iPhone XRを使用するリーズン氏


 
VoiceOverはアクセシビリティ機能の1つで、画面を読み上げてもらうことができます。Apple公式Webサイトには以下のように記されています:

VoiceOverはジェスチャーで操作する画面読み上げ機能です。画面を見なくてもiPhoneの楽しさと便利さを体験できるようにします。VoiceOverを有効にすると、ホームボタンを3回クリックするだけで、iOS内のどこからでもVoiceOverにアクセスできます。バッテリーがどの程度残っているか、誰が電話をかけてきたか、今指先が触れているアプリケーションは何か。あなたのiPhoneの画面で起きていることのすべてを声でお伝えします。VoiceOverの読み上げ速度やピッチも、あなたに合わせて調節できます。

多くの視覚障害者の人々に選ばれているVoiceOver

Appleいわく、VoiceOverは視覚障害者のコミュニティから最も高く評価されており、退役軍人省の13ある視覚障害者リハビリセンターでも70%の割合で使用されているとのことです。
 
リーズン氏は、テクノロジーに決して強いわけではありませんでしたが、iPhoneとは非常に相性が良く、すぐに馴染んだようです。今ではサーフィンの準備にiPhone XRを使用しているリーズン氏は、朝5時半までにメール、ソーシャルメディア、ニュース、天気予報のチェックを済ませ、Surflineアプリでサーフィン予報の確認も行います。
 

 

 

 

 

 

 
リーズン氏はApple Watchも身につけており、家や海でのトレーニングのトラッキングも欠かしません。
 

 
「明日からサーフィンを始められる。どれくらいカロリーを燃やせるか楽しみだ」とリーゼン氏は語りました。
 
 
Source:Apple via AppleInsider
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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