動画共有アプリTikTok運営のBytedance、最も価値のあるベンチャー企業に


 
ソフトバンクから30億ドル(約3,359億円)の投資を受けた、動画共有アプリTikTokを運営する中国発のBytedanceが、Uberを抜き去り最も価値のあるスタートアップ企業となったことがわかりました。

リブランドで急速に勢いを増しているTikTok

TikTokは、十代の若者を中心に爆発的に広がっている「音楽に合わせて動画を作ることができる」のが特徴の動画共有アプリです。
 
TikTokを運営するBytedanceの企業価値は750億ドル(約8兆3,988億円)となり、Uberの720億ドル(約8兆628億円)を超え、最も価値あるスタートアップ企業となった、とBloombergが報じています。
 
中国国外での普及に手こずっていたアプリですが、Bytedanceに買収され、TikTokとしてリブランドされてから欧米の十代の若者を中心に火がつき、今ではFacebookが機能を真似するまでになりました。

Bytedanceは人気ニュースアプリも運営

Bytedanceは中国国内で最も人気のニュースアプリToutiaoも運営しています。人工知能(AI)を使ったニュース推薦機能を持つToutiaoは、Bytedanceに広告収入をもたらしています。
 
Bloombergによれば、Bytedanceは昨年25億ドル(約2,798億円)の収益を上げたとされていますが、多くのスタートアップ企業と同様にいまだ利益は出ていないといわれています。
 
ToutiaoとBytedanceは中国政府の検閲にひっかかっており、今年一時的にアプリストアから削除される事態にも見舞われています。Bytedanceの最高経営責任者(CEO)のチャン・イーング氏は、「社会主義の価値観と衝突する製品を出して申し訳ない」と公開状で謝罪しています。
 
 
Source:Bloomberg via The Verge
Photo:Fugitron/Wikimedia Commons
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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