Apple、パワーマネジメント集積回路の内製化へ〜673億円の交渉内容

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Appleは、iPhone向けにパワーマネジメント集積回路(PMIC)を長年供給してきたDialog6億ドル(約673億円)規模の交渉内容でPMICを内製化する方向を模索していることが明らかになりました。

300人のエンジニアもAppleが直接雇用へ

Dialogは現地時間の11日、オンライン上で声明を発表し、Appleが3億ドル(約336億円)をパワーマネジメント集積回路のライセンス料として支払い、300人以上の従業員を雇い入れる見込みであることを発表しました。この交渉内容には、イギリス、イタリア、ドイツのDialog施設が含まれます。
 
残りの3億ドルは、次の3年間で納品見込みの他のDialogの資産と製品へと投じられる模様です。
 
6億ドルという額は、Appleの社外への投資としてはこれまでで最大のものの一つとなります。Beatsの30億ドル(約3,364億円)での買収には及びませんが、TrueDepthカメラの元となったイスラエル企業PrimeSenseの3億6,000ドル(約404億円)での買収が小さなものに思えてくるほどです。
 
「Dialogはチップ開発において深い造詣があり、長年我々の製品を支え続けた才能あるエンジニアのグループが直接Appleで働けることを大変うれしく思う」と、Appleのハードウェア技術部門の上級副社長ジョニー・スロウジ氏はコメントしています。
 
「我々のDialogとの関係は初期のiPhoneにまで遡ることができ、この長期に渡る関係をこれからも続けていくことを楽しみにしている」と、同氏は続けました。
 
 
Source:AppleInsider
Photo:William Hook/Flickr
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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