スマートフォンに取り付けた6本目の指で様々な動作が可能に?


 
指型のロボットを介してデバイス上で多彩なアクションを可能にする研究プロジェクトが発表されました。

「ツール」「パートナー」「メディア」としてのロボット指

MobiLimb」は仏ソルボンヌ大学とTélécom ParisTechで博士課程後期中のマーク・テシェ氏が率いる研究プロジェクトです。
 
デバイスに取り付けられた指型のロボットは、スクリーン内部ともつながっており、様々なインタラクションを行うことができます。
 
テシェ氏によれば、このロボットの指は「ツール」「パートナー」「メディア」として使用できるとのことです。
 

MobiLimb: Augmenting Mobile Devices with a Robotic Limb [UIST 2018] from Marc Teyssier on Vimeo.

 
1つ目のツールとしては、デバイスにメッセージが送られてきた際にロボット指が机をトントンを叩いて通知してくれたり、指の向きを変えると、デバイス内のモード変換を行ったり、デバイス上の3D物体とロボット指を同期させて姿勢を変えたり、デバイス自体をロボット指で立てたりと、多彩な用途があります。
 

 
また、持ち手として機能したり、ロボット指がデバイスを引いて這いまわったりといったことも可能です。
 
2つ目のパートナーとしては、ロボット指をバーチャルキャラクターの体の一部として機能させたり、感情を喚起するような動きをさせたりすることができます。
 

 
3つ目のメディアとしては、絵文字の表情を指の撫で方に変換し、ハプティックフィードバックとしてユーザーに伝えたり、ロボット指にドローイングを行わせたりすることが可能です。
 

 
使用法はいたって簡単で、ロボット指をデバイスに取り付けて設定を行うだけです。
 
テシェ氏の研究プロジェクトは、ドイツ・ベルリンで10月14日から開催される国際会議UIST 2018で公式に発表されます。
 
 
Source:MobiLimb/Marc Teyssier
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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