セルフィー中の事故で259名が死亡!死亡者世界最多の国はインド

    Selfie Andym5855/Flickr

    Selfie Andym5855/Flickr
     
    2011年10月から2017年11月までの約6年間で、セルフィー撮影中に発生した137件の事故で259名が死亡している、とする研究結果が医学系の学術誌US National Library of Medicineに掲載されました。しかし、この人数は氷山の一角に過ぎない、とみられます。

    死亡者の平均年齢は22.94歳、7割強は男性

    インドの医学系研究機関に所属する研究グループが公表した研究結果によると、セルフィー中の事故で亡くなった259名の平均年齢は22.94歳で、72.5%が男性でした。
     
    年代別では、死亡者数、事故の件数ともに20代が最も多く、10代が続きますが、30代以上になると一気に減少しており、若者のセルフィー中の事故が多いことがわかります。
     
    セルフィー 事故死 地域別
     
    死亡原因のうち、溺死(70名)、交通事故死(51名)、落下事故死と焼死(ともに48件)、感電死(16名)がワースト5で、このほか銃器(11名)、動物(8名)も死因となっています。

    セルフィー中の死亡事故、インドが最多

    セルフィー中の死亡事故が最も多く報じられているのはインドで、以下ロシア、アメリカ、パキスタンが続きます。
     
    セルフィー 事故死 地域別
     
    インドでセルフィー中の事故死が多いことは以前から報じられていましたが、その理由について研究グループは、インドは30歳以下の弱年齢層の人口が世界で最も多いことと関係している、と分析しています。

    259名は氷山の一角

    ただし調査は英語で報道された事故のみを分析対象としており、現地の言語だけで報じられた事故は調査対象となっていません。
     
    研究グループは、世界全体で発生している事故のうち、259人というのは氷山の一角に過ぎない、とみています。
     
    今後セルフィーによる事故をなくすために、インドで設けられている「セルフィー禁止地帯」設置拡大などの対策が必要だと提案しています。
     
    なおセルフィーに夢中になりすぎる、いわゆる自撮り中毒者になるのは、自尊心の欠如が原因とする論文が医学系専門誌に掲載されています。

     
     
    Source:US National Library of Medicine via 9to5Mac
    (hato)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします
    目次