ソフトバンク、メール約1,030万通が消失〜原因は迷惑メールフィルターの不具合

ソフトバンクは9月21日、迷惑メールフィルターの不具合により、ソフトバンクとY!mobileのユーザー約436万人宛てのメールおよそ1,030万通が消失したと発表しました。総務省は重大事故と判断し、利用者への十分な説明と再発防止を求めています。
約22時間で1,030万通が消失
ソフトバンクによると、問題が発生したのは2018年9月17日午前10時48分から18日午前9時16分までの約22時間で、「.co.jp」を含むドメインからのメール1,030万通が消失しました。
問題の原因は、ソフトバンクとY!mobileのユーザー宛てのメールのうち、迷惑メールを機械的に判断するためのデータベースに反映するパターンファイルの自動生成時の不具合と発表されています。
ソフトバンクは、問題の原因となった不具合をすでに修正しており、運用監視体制を強化するなどの再発防止策を徹底すると発表し、対象となるユーザーには個別にお詫びの連絡をするとのことです。
Eメール(i)などに影響
影響を受けたのは以下のサービスで迷惑メールフィルターを利用しているユーザー約436万人です。
【ソフトバンク】
- S!メール(MMS)
- Eメール(i)
- ディズニースタイルのメール
【Y!mobile】
- MMS
- EMメール-S(MMS)
- ケータイ(PHS)用Eメール
総務省、利用者への十分な説明を求める
総務省は、今回の事故が電気通信事業法施行規則に定める重大事故に該当することを確認したと発表しています。
総務省はソフトバンクに対し、利用者に十分な説明を行うとともに、事故発生から30日以内に改めて詳細な報告と事故発生時の連絡体制の明確化を求めています。
1日に1億5,000万通をブロックする迷惑メールフィルター
ソフトバンクによると、同社の携帯電話サービスユーザー宛てに、1日あたり約3億通のメールが送信されているそうです。
そのうち、迷惑メールフィルターを利用しているユーザー宛てのメール約1億5,000万通が、機械的に迷惑メールとして判断され、ユーザーに届かないようブロックされているとのことです。
Source:ソフトバンク 報道発表, 「迷惑メールでお困りのとき」, 総務省
(hato)