Apple、143億ユーロの追徴課税をアイルランドに支払い完了
アイルランドが欧州委員会からAppleへの追加徴税を求められていた問題ですが、ついにAppleが利息を含める143億ユーロ(約1兆8,752億円)の支払いを済ませたことが明らかになりました。
低すぎた法人税率が違法とみなされる
Appleは長年にわたり、アイルランドに2つの子会社を置き、ダブル・アイリッシュと呼ばれるテクニックを用いて租税回避を行ってきました。
2014年までの5年間で1,200億ドル(約13.39兆円)以上の利益を得ていたといわれるAppleですが、欧州委員会はアイルランドのAppleに課した低すぎる法人税率は違法であるとみなし、アイルランドにAppleに対して追加徴税を行うよう求めました。
利息を含める全額を支払い完了
欧州委員会の競争政策担当委員、マルグレーテ・ヴェスタエアー氏は現地時間の18日、Appleが追徴課税の131億ユーロ(約1兆7,178億円)と、利息の12億ユーロ(約1,574億円)を合わせた、143億ユーロの支払いを完了したことを公表しました。
Today Irish Minister of Finance @Paschald confirmed the full recovery of €14 bn of illegal aid to Apple (unpaid taxes). Good. So we can close the Court action on recovery.
— Margrethe Vestager (@vestager) September 18, 2018
アイルランドの財務大臣パスカル・ドノホー氏は、欧州委員会がアイルランドを相手に起こした訴訟の取り下げを発表したことを受け、喜びを表現しました。「アイルランドはいつも法的義務に従うよう努めてきた」
Positive news this evening that the @EU_Commission is closing the Court action and dropping infringement proceedings following on from recovery of of alleged State aid from Apple. Always Ireland's intention to comply with our legal obligations in this regard
— Paschal Donohoe (@Paschald) September 18, 2018
Source:Ars Technica, The Guardian
(lexi)