「iPhone XRは予想よりも安かった」~投資銀行アナリスト

iphone xr product red apple

iphone xr product red apple
 
新登場となったiPhoneのうち“廉価版”として位置づけられたiPhone XRは、64GBモデルで84,800円です。この価格をどう捉えるかは消費者次第ですが、少なくとも一部のアナリストは「安すぎる」と見ているようです。

iPhone8/8 Plusと差別化できていない?

投資銀行Goldman Sachsのアナリストであるロブ・ホール氏は「我々が予想していたよりもiPhone XRは安かった」と話します。
 
Appleがイベントで価格を発表する前、同氏はiPhone XRの価格を849ドル(約93,390円)と予測していました。実際の価格は米国で749ドルだったため、予測よりも100ドル(約11,000円)下回った計算です。
 
安いことは消費者にとっては大歓迎ですが、Appleにとっては逆風となるかも知れない、とホール氏は指摘します。iPhone8(67,800円~)やiPhone8 Plus(78,800円~)と十分に差別化できていないために、互いに売り上げを潰し合うことになるのではないか、というのが同氏の私見です。
 
こうしたことから、ホール氏は予測していたiPhoneの平均販売価格(ASP)を引き下げたうえで、2019年度におけるAppleの収益にも影響を及ぼすことになるだろう、と指摘しています。

iPhone XRが牽引役となるとの見方も

一方で、iPhone XRがAppleのiPhone売り上げの牽引役となるという見方も出ています。
 
例えば調査会社Digitimes Researchは、iPhone XRが発売日こそ他モデルから1カ月以上遅れるものの、2018年下半期におけるiPhone XS/XS Max/XRの出荷台数8,500万台のうち50%以上を占めるとみています。
 
これによって、iPhoneの金額ベースの売り上げは2018年下半期で約1,000億ドル(約11兆円)となり、2017年下半期と比較して10%増になると予測されています。
 
 
Source:CNBC
(kihachi)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

特集

目次