そこまでやる?今年はAppleがTwitterで壮大な“釣り”を仕掛けた!


今年のAppleによる新作発表会は非常に手が込んでいました。ティム・クック最高経営責任者(CEO)がTwitterで“誤爆”を演出したのです。
誤爆かと思われたが……
9月12日(日本時間:13日午前2時)からの新作発表会があと数分で始まろうかというタイミングで、ティム・クック氏がTwitter上でこんなコメントをつぶやきました。
駄目だ。一体だれがそんなに早くここまで持ってこれるんだ?(No. Who can get it here quickly?)

この謎めいたツイートはすぐに削除されたため、クック氏がDMのやり取りを誤って全体公開してしまったのではないか、という観測が浮上しました。
iMessageではなく、TwitterのDMでやり取りをしているということも驚きですが、彼は一体何を忘れてしまったのでしょうか。iPhone XSか、iPhone XS Maxか――。消されたツイートはすぐに拡散し、皆が“真意”に頭を悩ませました。
しかし、これは壮大な“釣り”であったことがすぐに明らかとなります。
その後すぐに「ショータイム2分38秒前のこと……」という文字とともに公開された、キーノートのオープニング動画を見ると……。

広大なApple Park内を全力で疾走するスタッフ。彼女が向かうのは、新作発表会が開催されるスティーブ・ジョブズシアターです。

さり気なく「走っても落ちない」AirPodsの宣伝も兼ねているところはニクい演出です。

このままでは間に合わないということで、水しぶきを上げて池をよこぎりながら疾走。

突っ切ろうとした先のカフェで、なぜか優雅に軽食を楽しんでいるApple幹部のケビン・リンチ氏。

「イベントに行かないんですか?」という問いに対し、リンチ氏はこくりと頷くとApple Watchをタップして瞬間移動。これには「凄まじいアップグレードだ」とスタッフも感嘆を隠せません。

場所はティム・クック氏の控え室。しかし、従業員証ではドアが開かず。

そこに瞬間移動したはずのケビン氏が現れ……

Apple Watchをタップ。NFC対応のApple Watchならではですね。

ギリギリでなんとか渡せました。

登壇の準備を整えていたティム・クック氏。

はたして彼が欲しかったのは……


プレゼン向けのクリッカーでした。

呆然と立ち尽くすスタッフたち。

オープニング動画が終わると同時に、ティム・クック氏がステージに登壇します。

手にしているのは、クリッカー。Twitterで「持ってこれるのか?」と尋ねていたのは、クリッカーだったというオチでした。「そこまでやるか……」と言いたくなるほどのAppleによる壮大なジョークに、思わず会場も拍手喝采です。

Source:Cult of Mac,Mashable
(kihachi)

