iOS12では、Siriに話しかけるだけで、LEDフラッシュを点灯させることができるようになります。Appleのマーケティング責任者が、ユーザーからのTwitterでの質問への回答で明らかにしました。
iOS11ではiPhone本体の一部操作ができないSiri
iPhoneなどのApple製品に搭載されているSiriは、様々な命令に対応可能ですが、機器本体の一部については操作することができません。
筆者が、iOS11をインストールしたiPhoneでSiriに「フラッシュをつけて」と頼んでみると、Webの検索結果を表示するだけでした。しかも、トップでヒットしたのはAndroidスマホの操作方法を解説したWebページでした。
Twitterユーザーの質問にApple役員が回答
iOS11のSiriができない操作の一つが、LEDフラッシュのオン・オフですが、iOS12では、Siriに「ライトをつけて」と話しかけると、iPhone本体背面のLEDフラッシュを点灯できます。
これが明らかになったのは、Twitterユーザーのポール・アルバラード氏(@Robogeek)が、Apple Supportの公式Twitterアカウントに質問メッセージを送ったのがきっかけでした。
どうしてSiriにiPhoneのフラッシュのオンオフを頼めないのでしょうか?真面目な話、このような馬鹿げた制限のせいで、Siriには心底失望させられます。
このツイートの宛先はApple Supportのアカウントでしたが、CCとしてAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)、マーケティング担当上級副社長のフィリップ・シラー氏、インターネット・ソフトウェア・サービス担当上級副社長のエディ・キュー氏の3人にも送られていました。
すると、フィリップ・シラー氏が、iOS12で「フラッシュをつけて」とSiriに話かけ、Siriが「つきました」と回答するスクリーンショットを添付して返信しています。
iOS 12 “Turn on flashlight” pic.twitter.com/FtAjdwrOG2
— Philip Schiller (@pschiller) 2018年8月22日
iDownloadBlogは、フラッシュの点灯と消灯を頼む英語表現が多少変わっても、Siriが対応することを確認した、と報じています。
9月に正式版公開が見込まれるiOS12
iOS12は正式版が9月に公開されると見込まれており、現在は開発者向けベータ10が公開されています。
iOS12では、サードパーティ製アプリの動作を組み合わせたショートカットをSiriで操作できる「Siriショートカット」が利用可能になり、SpotifyなどのアプリをSiriで操作することも可能です。
また、iOS12では旧モデルでも高速な動作を実現しているほか、使いすぎを予防する「スクリーンタイム」、ユーザーの似顔絵を作ってFaceTimeなどで使える「ミー文字」などの新機能が利用可能になります。
ただし、最大32人で同時通話できるFaceTimeについては、iOS12正式版と同時には提供されず、後日のソフトウェアアップデートに提供が延期されています。
Source:iDownloadBlog
(hato)