米Apple、フィッシング詐欺の見分け方や注意点をまとめた動画を公開

米Appleは、フィッシング詐欺の被害を防ぐための注意喚起動画「How to identify, avoid, and report phishing」(フィッシングを見分け、被害を防ぎ、通報する方法)を公開しました。
巧妙化するフィッシング詐欺
Appleからのメールを巧妙に装って、ユーザーのApple IDやパスワード、個人情報を盗み出すフィッシング詐欺は、日本国内でもたびたび発見されています。
米Appleが、Apple Supportの公式YouTubeアカウントで公開した動画「How to identify, avoid, and report phishing」では、フィッシングの見分け方や被害を防ぐ方法、そしてフィッシングメールをAppleに通報する方法がまとめられています。
Apple Supportが公開している、簡潔にiPhoneなどの使い方を紹介する動画のシリーズとは異なり、詳細にフィッシング詐欺の注意点を伝えています。
あなたのお金や個人情報が狙われている!
フィッシングは詐欺の一種です。Appleなど実在する企業を装って、被害者の社会保障番号、銀行口座情報、パスワードなどを盗もうとします。
それらの情報は、あなたのお金や個人情報、あるいはその両方を盗むのに使われます。
フィッシングは、宣伝メール、電話、SMSメッセージでやって来ますが、本物から届くものではありません。
怪しいメールに気づくための3つのポイント
気をつけるべきポイントは、
- 相手を特定しないあいさつ
- おかしな文法
- あなたの情報を求める、偽物のWebサイトへのリンク
です。
しかし、フィッシングと見分けにくいものもあります。
リンクや添付ファイルを開かない、個人情報を入力しない
もし怪しいメールが届いたら、メールやWebサイトが本物のように見えても、
- 絶対にリンクをクリックしない
- 絶対に添付ファイルを開かない
- 絶対にあなたの情報を提供しない
よう、注意してください。
Appleが、あなたのことを尋ねるメールやSMSを送ることは絶対にありません。
Webの怪しいポップアップにも注意!
フィッシング詐欺は、Webサイトにも現れます。
お金や特別な賞品が当たったというポップアップが表示されることがあります。
また、iOSやmacOSからのメッセージを装い、あなたのデバイスについての警告を表示し、偽物の番号に電話させたり、不正なアプリをインストールさせようとするものもあります。
Apple ID情報の変更はリンクではなく「設定」アプリで
こうしたメッセージが表示された場合に、フィッシング詐欺の被害を防ぐための方法をご案内します。
まず、すべてのウィンドウを閉じてください。
Apple IDやパスワードなどの情報を変更する場合は、リンクをクリックするのではなく、iOSの「設定」アプリやmacOSのシステム環境設定から、直接変更してください。
Webで変更する場合には、正しいURL(appleid.apple.com)であるかを確認してください。Safariなら、URLバーに鍵のマークが表示されます。
フィッシングメールが届いたらAppleに転送を
Appleを装ったフィッシングメールを目撃した場合には、 reportphishing@apple.com に転送してください。
米Appleが公開した動画はこちらです。フィッシング詐欺は巧妙化しています。ご注意ください。
Appleは、日本語版のサポートページでも「iTunes Store からの正規のメールを識別する」や、「フィッシングメール、ウイルス感染の偽警告、偽のサポート電話などの詐欺に遭わないようにする」といったWebページを公開し、具体的な対策方法を紹介しています。
この機会にぜひご確認ください。
Source:Apple Support/YouTUbe
(hato)