ギャンブルアプリを禁じる新Appレビューポリシー導入で無関係なアプリが巻き添えに
Appleはギャンブル関連のアプリをApp Storeから締め出すため、新しいAppレビューポリシーを導入しましたが、ギャンブルに無関係なアプリまでApp Storeから削除されてしまったようです。
新ポリシーに違反するアプリを一斉削除
Appleはギャンブルや詐欺行為を防ぐため、App Storeで配布するアプリの新たなレビューポリシーを導入、これに違反するアプリをApp Storeから削除しました。
削除対象となったアプリの開発者に対し、Appleは以下のように説明しています。
App Storeにおける詐欺行為を減らし、違法なオンラインギャンブルへの対処を求める政府の要望に応えるため、今後個々の開発者によるギャンブル関連アプリの公開は承認しないことになりました。これには実際に金銭をやり取りするギャンブルアプリだけでなく、ギャンブル体験を提供するアプリも含まれます。
上記の理由により、当アプリはApp Storeから削除されました。今後このアカウントではギャンブルアプリの配信はできませんが、ほかの種類のアプリについては引き続き申請、配信が可能です。
Our newsstand/news/magazine app just got removed from sale from the App Store 24 hours after our 3.0 update was approved. Reason given: gambling/fraudulent activity. We publish a magazine — nothing to do with gambling or fraud at all. ???? https://t.co/ewu3mE5FG5 pic.twitter.com/vaKtLthvkW
— Wojtek Pietrusiewicz (@morid1n) 2018年8月9日
成人向けコンテンツを含むアプリが巻き添えに?
Apple just removed WatchPlay from the App Store for being a gambling app.
— Ziph0n (@Ziph0n) 2018年8月8日
ところが今回App Storeから削除されたアプリには、ギャンブルには無関係なものも多数含まれていました。米メディアMacRumorsは、ユーザーによる「Webアクセスを制限しない(Unrestricted web access)」アプリは、ギャンブルに無関係でも削除対象となっているようだ、と記しています。
開発者がApp Storeにアプリを申請する際、「レーティング」の画面で、自分のアプリについていくつかの項目にチェックを入れるよう求められます。ここの「Unrestricted web access」で「Yes」のほうを選択しているアプリが、削除された模様です。
アプリ内にブラウザ機能があり、フィルターなしでWebページにアクセスできるアプリ、つまりペアレンタルコントロール機能のない、成人向けコンテンツを含むアプリなどが、削除の巻き添えになったと見られています。
Appleが今後、これら巻き添えになったアプリに対し、どのような対応を取るのかは現時点では不明です。
Source:MacRumors
(lunatic)