モルガン・スタンレー、Appleの業績予想を引き上げ

    業績予測

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    Appleは現地時間7月31日(日本時間8月1日)に2018年第3四半期(4-6月)の業績を発表します。この発表に先立ち、モルガン・スタンレーのアナリストが従来より業績予想を引き上げ、目標株価も214ドルから232ドルへと大幅に引き上げています

    iPhone X需要を読み間違い

    モルガン・スタンレーのアナリストであるケイティ・ヒューバティ氏はAppleの業績予測について比較的正確な分析をこれまで行ってきました。しかしAppleの第2四半期業績発表前にiPhone Xの需要が弱く業績もあまりよくないとの予測を発表し、Appleの目標株価を200ドルへと引き下げるなど厳しい評価を下していました。
     
    Apple iPhone X
     
    しかし、実際に発表された業績ではiPhone Xの強い需要に支えられ、Appleは極めて好調な経営状態であることが明らかになりました。ケイティ・ヒューバティ氏は直ちに誤りを認めたうえで、第3四半期はiPhoneの販売台数の好調さとサービス部門の業績に支えられてAppleはさらに業績を伸ばすと予想しています。またこの予測を受け、同氏はAppleの目標株価を232ドルまで大幅に引き上げています

    懸念材料は発売遅延と中国

    ただ好調なAppleの業績にも懸念材料はあるとケイティ・ヒューバティ氏は述べています。同氏によると次期iPhoneの中で最安モデルとなる6.1インチの液晶ディスプレイ搭載機種について、発売が10月にずれ込む可能性があるとしています。もし発売が遅れれば、当然iPhoneの販売台数にも悪影響が出て、業績が下ブレする可能性が出てきます。
     
    2018 iPhone フロントパネル Ben Geskin twitter
     
    またトランプ大統領は中国からの輸入品について、幅広い品目で関税引き上げを検討しています。仮にiPhoneも関税引き上げの対象となれば、米国内での販売台数に悪影響が出ると予想しています。さらに中国側の報復措置の行方次第ではAppleの中国での事業にも暗雲が立ち込めてくる可能性もあり、好調なAppleの経営の懸念材料になると指摘しています。
     
     
    Source:AppleInsider
    (KAZ)

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