Corningが「Gorilla Glass 6」発表、落下への耐久性が約2倍に向上

Corning Gorilla Glass 6

Corning Gorilla Glass 6
 
iPhoneのスクリーン用に使われている強化ガラスで知られるCorningは現地時間7月18日、新製品「Gorilla Glass 6」を発表しました。従来モデルと比べて、落下時の衝撃に対する耐久性が向上しているのが特徴です。

スマホの平均落下回数、年7回。その約2倍に耐えるGorilla Glass 6

CorningはGorilla Glass 6について、従来モデルGorilla Glass 5よりも高い位置から、より多くスマートフォンを落としても耐えらえる、と説明しています。
 
Tolunaが実施した消費者調査によると、人々は平均して年7回スマートフォンを落としており、そのうち半数以上は、1メートル以内の高さからの落下です。
 
Corning Gorilla Glass 6 YouTube
 
Gorilla Glass 6は、開発中の試験で、高さ1メートルから荒い面への落下に平均15回耐えており、これはGorilla Glass 5の約2倍に相当します。
 
同条件下で試験を行ったところ、ソーダ石灰やアルミノケイ酸塩を用いた強化ガラスでは1回の落下にも耐えられなかった、とのことです。

落下への耐久性アピールする動画

以下の動画では、Gorilla Glass 6がスマートフォンの平均落下回数や高さに耐えられる耐久性を持つことがアピールされています。
 

  • 1.6メートルの高さからの落下:平均年1回
  • 1メートル以下からの落下:平均年4回
  • 1メートルから荒い表面への連続落下にGorilla Glass 6が耐えた回数:平均15回

 

 

落下への耐久性に加え、ワイヤレス充電性能も重視

Gorilla Glass 6は、スマートフォンのベゼルが細くなり大画面化するデザインや、ワイヤレス充電対応により背面もガラス製になるトレンドを想定して製品化された、とCorningは説明しています。
 
Gorilla Glass 6は落下への耐久性に加えて、透明度、タッチ感度、傷つきにくさ、ワイヤレス充電効率といった要素を満たすよう製造されているとのことです。

2018年のiPhoneに採用か?

iPhoneも、iPhone X/8/8 Plusからワイヤレス充電に対応し、背面パネルが強化ガラス製に変更されています。
 
落下に強いGorilla Glass 6が、2018年発売のiPhoneに採用されれば、多くのユーザーにとって朗報となりそうです。
 
なお、米メディア9to5Macによると、AppleとCorningの両社は、Corning製品の納入先や採用実績としてAppleやiPhoneの名前を出さない、という内容の覚書を交わしているそうです。

 
 
Source:Corning, 9to5Mac
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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