Samsungが業界初のLPDDR5メモリ発表~未来のiPhoneに搭載か
Samsungが現地時間7月17日、業界初の「LPDDR5」規格による、8ギガビット(Gb)LPDDR5 DRAMを発表しました。今後iPhoneなどに搭載される可能性があります。
1.5倍の転送レートを実現する8Gb LPDDR5
Samsungは2014年から8Gb LPDDR4の量産を行っていますが、今回の発表は10ナノメートル(nm)プロセスによる8Gb LPDDR5への本格的な移行の第一歩を示すものです。LPDDR5は、モバイルデバイスの帯域幅の拡大、パフォーマンスの向上、低消費電力の対応を実現すると期待されています。
Samsungによれば、8Gb LPDDR5のデータ転送レートは最高6,400Mb毎秒(Mb/s)であり、現行の主要モバイルデバイスが搭載するDRAM(LPDDR4X、4,266 Mb/s)よりも1.5倍高速です。これは1秒間で51.2ギガバイト(GB)のデータを送ることができる計算となります。
Appleは現在iPhone用として、Samsung、SK Hynix、Micronなど複数のメーカーからDRAMを調達しており、この新しい8Gb LPDDR5も近い将来iPhoneに搭載される可能性があります。
近く量産開始?時期はまだ発表せず
Samsungは、8Gb LPDDR5のプロトタイプの試験的生産および検証を完了しており、韓国の平沢(ピョンテク)工場において、その他の次世代DRAM(DDR5、GDDR6)とともに、量産を開始する予定です。ただし量産開始時期については現時点では発表していません。