スティーブ・ジョブズ氏、1983年にApp Storeの登場を予見していた

現地時間2018年7月10日で、App Storeは公開から10周年を迎えます。Appleの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏は、1980年代前半の時点で、App Storeの登場を予見していました。
「ソフトウェアはオンラインで買えばよい」
1983年、米コロラド州アスペンで開催されたデザイン会議で、当時28歳だったスティーブ・ジョブズ氏は、「ソフトウェアをオンラインで購入する」という、まさにApp Storeを示すような未来図を、以下のように語りました。
ソフトウェアは情報です。そして情報は、電話回線を通じてやりとり可能な、大量の0と1で表現されます。私たちがソフトウェアを買いたいときは、0と1の組み合わせの一部を、コンピュータとコンピュータの直接のやりとりで買えばよいのです。
インターネットは軍事目的限定だった時代
1983年当時、インターネットは軍事目的での利用に限定されており、一般に利用可能になるのは約10年も後です。
またコンピュータ用ソフトウェアといえば、5.25インチのフロッピーディスクに入れて販売されているものだった当時の人々が、ジョブズ氏の考えを理解できなかったのは当然とも言えます。
当時のジョブズ氏が語る音声は、こちらで聴くことができます。
App Storeでの実現に25年を要した機能も
ジョブズ氏は講演の中で、オンラインでソフトウェアを購入できることの利点として、「ユーザーが購入する前に試せる」ことを挙げています。
しかし、ジョブズ氏が描いた有料ソフトウェアのApp Storeでの「お試し」機能実現には、2018年の世界開発者会議(WWDC 18)での発表まで、約25年もの月日を要することとなります。
それまで、App Storeでの有料アプリの「お試し」は、月額課金などのサブスクリプション型アプリに限定されていました。
Source:Cult of Mac
(hato)