セキュリティがより強化されたWi-Fiの新規格「WPA3」が登場 

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無線LANの普及を進める業界団体「Wi-Fi Aliance」は現地時間25日、次世代Wi-Fi規格「Wi-Fi CERTIFIED WPA3(WPA3)」を発表しました。

「WPA3-Personal」と「WPA3-Enterprise」の2種類を提供

Wi-Fi Alianceが発表した「WPA3」は、現在の主要Wi-Fi規格「WAP2」の後継規格です。WPA3は、「WPA3-Personal」と機密性の高いデータを扱う法人向けの「WPA3-Enterprise」の2種類に分けられます。
 
「WPA3-Personal」は、SAE(Simultaneous Authentication of Equals)と呼ばれる新たなセキュリティプロセスが導入されたWi-Fi規格です。
 
現在広い範囲で利用されている「WPA2」では「4ウェイ・ハンドシェイク」というプロセスが採用されていますが、2017年10月、その過程の中で暗号化したデータを解読・盗み取られるという脆弱性「KRACKs」が発見されました。
 
一方、「WPA3-Personal」では「4ウェイ・ハンドシェイク」プロセスの前に「SAE」プロセスを追加することで、KRACKsを無効化することに成功しています。
 
また、「WPA3-Personal」には、一定回数ログインに失敗するとブロックされる機能も実装されており、総当たり攻撃や辞書攻撃といったハッキング手法を回避することも可能です。
 
法人向けWi-Fi規格「WPA3-Enterprise」は、暗号化強度を128ビットから192ビットに引き上げることで、高いセキュリティを維持する仕様に変更されています。

IoT製品向けの新認証プロセスを発表

「Wi-Fi Aliance」は、新たにIoT製品向けの新認証システム「Wi-Fi CERTIFIED Easy Connect」も発表しています。
 
「Wi-Fi CERTIFIED Easy Connect」は、ディスプレイを持たないIoT製品をWi-Fiネットワークにつなげる際に使用されるシステムで、アクセスポイントと製品が持つQRコードをスマホのカメラで読み取ることにより安全にネットワークに接続することができます。
 
 
Source:Wi-Fi Aliance via IT media,PC Watch
Photo:photo AC-はむぱん
(kotobaya)

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