順天堂大学、「慢性疼痛」をセルフケアするアプリ「いたみノート」を公開

慢性疼痛

慢性疼痛
 
順天堂大学は22日、Appleのアプリケーション専用フレームワーク「Researchkit」を使用した、慢性疼痛研究のためのアプリ「いたみノート」を公開しました。

慢性疼痛の患者は国内に約1,700万人

長期間に渡ってズキズキとうずくように痛む。このような症状を「慢性疼痛」と言いますが、国内には慢性疼痛を保有している患者が13.4%、約1,700万人いると言われています。さらに、その中でも痛みの症状がよくならない人は77.6%に上るという調査結果もあります。
 
慢性疼痛のもとになる痛みは、気象やストレス、不眠などの複合的な要因が影響して引き起こされるため、病院の診察だけでは改善できないケースが多くなっています。

ユーザー自身で痛みを管理、症状の重症化を防ぐ

そこで順天堂大学は、ユーザー自身が日々の痛みや抑うつ気分、睡眠障害や運動量等の情報と気象情報を同時に収集し、慢性疼痛・睡眠障害・うつの評価を可能にするiPhone専用アプリ「いたみノート」を発表しました。
 
いたみノートアプリ2
 
「いたみノート」は、日々の痛みの変化を記録・可視化する「痛み日誌」を付けることで、症状が重症化するのを防いだりセルフメディケーションに役立てたりすることが可能なアプリです。また利用者から収集された情報はビックデータ分析を行い、慢性疼痛の増悪因子の究明にも使用されます。
 
「いたみノート」は、iOS10.0以降のiPhone・iPod Touchに対応しており、17歳以上のユーザーであれば誰でも無料で利用できます。
 

これまでにも複数の医療研究アプリを発表している順天堂大学

順天堂大学は、2016年2月には生活習慣等の改善を促すアプリ「ロコモニター」、パーキンソン病の治療改善に役立つアプリ「iPARKSTUDY」、気管支喘息の改善に役立つアプリ「ぜんそくログ」など複数の医療関連アプリもリリースしています。
 
 
Source:順天堂大学
Photo:photo AC-FineGraphics
(kotobaya)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

2016年より専業Webライターとして活動。iPhone使用歴は11年以上。iPad、MacBook Pro、Apple Watch、AirPods Pro、AirTagなどApple製品を愛用。

特集

目次