「3D Touch」を分かりやすく進化させたコンセプトデザインが公開

iPhoneの画面を強く押すことで操作する3D Touchは、iPhone6s以降のモデルで導入されていますが、現在でもあまり普及しているとは言えません。その理由は3D Touch操作が分かりにくいからだ、としてUXエンジニアが改善を提案しています。
「3D Touch最大の問題は分かりにくいこと」エンジニアが指摘
「現在の3D Touchの最大の問題は、どのボタンを強く押すと3D Touchによる操作ができるのかが分かりにくいことだ」と指摘し、分かりやすく改善したコンセプトデザインを公開したのはウクライナ在住のUXエンジニア、エリーズ・キリッス(Eliz Kılıç)氏です。
まず、iOS11のコントロールセンターがこちらです。コントロールセンターには、3D Touchを使うと便利なボタンが複数あるのですが、全て分かりますか?

現在のコントロールセンター
正解は「画面縦向きのロック」「画面ミラーリング」「電卓」などの一部を除いた、ほとんど全てです。しかし、どれだけの方が日常的に3D Touchを使って操作しているでしょうか?
3D Touch操作可能なボタンがひと目で分かる
キリッス氏はコンセプトデザインで、3D Touch操作が可能なボタンやメニューの右下に、同氏が「Force Decorators」と呼ぶ、小さな影のようなマークをつけることを提案しています。
たとえば、コントロールセンターはこう変わります。Force Touch操作できるボタンが一目で分かります。

3D Touch操作がわかりやすいコントロールセンターのコンセプトデザイン
ロック画面はこちらです。3D Touch操作が可能な通知がひと目で分かります。懐中電灯やカメラも3D Touch操作できることが伝わります。

3D Touch操作がわかりやすいロック画面のコンセプトデザイン
「Force Decorators」をメールアプリに導入したコンセプトがこちらです。通常のメール表示を邪魔せずに、3D Touch操作が可能であることが分かります。

3D Touch操作がわかりやすいメールアプリのコンセプトデザイン
今秋のiPhone、一部機種で3D Touch削除との情報も
今秋発売のiPhoneのうち、液晶モデルからはコスト削減のために3D Touch機能が省略される、との予測もありますが、便利に使っている方には残念なニュースです。
3D Touchの便利な活用につながる「Force Decorators」のようなデザインが、将来のiOSに採用されることに期待したいところです。
Source:Medium/Eliz Kılıç
(hato)