App Storeのガイドライン改訂で有料機能のトライアルが可能に

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    Appleは6月4日、App Storeガイドラインを改訂し、「App内課金」に新たな項目を追加しました。新項目によれば、アプリの有料機能を試すことができるトライアル期間を設置できることが分かっています。

    無料ダウンロード・アプリ内課金型モデルの選択肢広がる

    App Storeのガイドライン 3.1.1 App内課金に新項目が追加されたことで、有料機能の期間限定トライアルを実施することができるようになりました。
     
    日本語版のガイドラインには6月6日17時30分時点でいまだ変更が加えられていませんが、英語版には以下の項目が新たに加わっています。
     

    • Non-subscription apps may offer a free time-based trial period before presenting a full unlock option by setting up a Non-Consumable IAP item at Price Tier 0 that follows the naming convention: “14-day Trial.” Prior to the start of the trial, your app must clearly identify its duration, the content or services that will no longer be accessible when the trial ends, and any downstream charges the user would need to pay for full functionality. Learn more about managing content access and the duration of the trial period using Receipts and Device Check.

    非定期購読型アプリで、機能を完全にロック解除する前に、Non-Consumable IAPをPrice Tier 0に合わせて、「14日間トライアル」などと名付けた、時間に基づく無料トライアル期間を実施できます。トライアルを開始する前に、あなたのアプリはその期間と、トライアルが終了したときにアクセスできなくなるコンテンツもしくはサービス、有料機能を購入する際の価格について明確に示さなければなりません。ReceiptsとDevice Checkを使用して、コンテンツアクセス管理や、トライアル期間について学びましょう。

    有料アプリは無料ダウンロード・アプリ内課金型に流れる?

    App Storeのガイドラインの改訂で、アプリ内課金の選択肢は広がりますが、有料アプリが無料ダウンロード・アプリ内課金型に流れるのではないかとの指摘もあります。
     
    MacRumorsのコメント欄では、このガイドラインの改訂により、アプリ内課金により機能を開放するアプリが増え、アプリの家族共有に支障が出るのではないかと危惧する声も聞かれます。有料アプリは、一人の家族メンバーがApp Storeで一度購入すると、家族内で共有できますが、アプリ内課金型に移行すると、家族メンバーそれぞれのデバイス上のアプリで有料機能を購入しなければならなくなります。
     
    Appleは3.1.1 App内課金の項目以外にもApp Storeのガイドラインを改訂しており、開発者だけでなく、消費者側も若干の注意が必要です。
     
     
    Source:Apple via MacRumors
    (lexi)

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