学校に「スマホ持込みOK」は中学生7.9%、高校生52.4%〜MMD研究所調査

    スマートフォン 高校生 Flickr

    スマートフォン 高校生 Flickr
     
    MMD研究所は、スマートフォンを所有している中高生を対象に実施した「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」の結果を発表しました。調査は、スマートフォンアプリ「TesTee」との共同で実施され、中学生533人、高校生573人の合計1,106人から有効回答を得ています。

    利用スマホは中高生ともiPhoneが約9割

    現在利用しているスマートフォンは、中学生の86.7%、高校生の92.1%がiPhoneで、中高生ともおよそ9割にのぼります。
     
    「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」 MMD研究所
     
    使用しているiPhoneのシリーズは、中学生、高校生ともに「iPhone7」が最多(中学生26.8%、高校生29.4%)で、以下「iPhone8」、「iPhone6s」の順で、4.7インチモデルの利用者が多くなっています。
     
    「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」 MMD研究所

    高校生は「条件付き」と合わせて84.3%が学校にスマホ持ち込みOK

    学校へのスマートフォンの持ち込みが許可されているかを聞いたところ、中学生で「許可されている」が7.9%、「条件付きで許可されている」が13.7%でした。
     
    高校生になると「許可されている」が52.4%と半数を超え、「条件付きで許可されている」が31.9%で、高校生の合計84.3%がスマートフォンの持ち込みを許可されています。
     
    「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」 MMD研究所

    学校のスマホルール、中学生は「許可申請」、高校生は「授業中はしまう」が最多

    スマートフォンの持ち込みが許可されている中高生に、学校で決められているルールや条件を複数回答で聞いたところ、中学生は「学校や先生に許可申請をする」が49.6%、「登下校時のみ使用可能」が40.0%、「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が37.4%の順でした。
     
    高校生は、「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が69.2%、「登下校時のみ使用可能」が30.0%、「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」が14.1%の順となりました。
     
    「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」 MMD研究所

    学校にWi-Fiがあるのは中高生とも2割強

    「学校にWi-Fiがある」と回答したのは、中学生で25.9%、高校生で22.0%でともに2割強となりました。
     
    「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」 MMD研究所
     
    学校にWi-Fiがある中高生に、自分のスマートフォンを接続可能かを聞き、スマートフォンの持ち込み許可別に集計したところ、「いつでも自由に使える」割合は、持ち込みが許可されている中学生で20.8%、高校生で20.7%でした。
     
    「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」 MMD研究所

    授業で使うのは「デスクトップPC」「ノートPC」「iPad」

    学校の授業で使うことのある端末を複数回答で聞いたところ、中学生は「デスクトップPC」が40.5%、「ノートPC」が21.8%、「iPad」が16.3%の順でした。高校生では「デスクトップPC」が41.0%、「iPad」15.4%、「ノートPC」14.5%の順でした。
     
    「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」 MMD研究所
     
    PCやタブレットを授業で使うと回答した中高生がデバイスを使う授業は「PCやタブレットの操作を習う授業」が中学生で61.3%、高校生で63.0%でした。
     
    その授業で習っている内容を複数回答で聞いたところ、中学生は「WordやExcelやPowerPointの使い方」が60.6%、「タイピングの練習」39.9%、「プログラミングの方法」35.5%の順でした。
     
    高校生では「WordやExcelやPowerPointの使い方」が84.5%にのぼり、以下「タイピングの練習」37.9%、「画像や写真の編集の仕方」29.1%と、中学生と高校生では授業で習う内容に違いがみられます。
     
    「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」 MMD研究所

    学校からの緊急連絡、最多は「一斉送信メール」、高校生は「LINE」が2割強

    学級閉鎖や休校など、学校からの緊急連絡の手段を複数回答で聞いたところ、中学生は「一斉送信のメール」が60.6%で最も多く、以下「電話でクラスメートから連絡が回ってくる」18.8%、「LINEでクラスメートから連絡が回ってくる」15.8%の順でした。
     
    高校生も最多は「一斉送信のメール」の50.4%でしたが、以下「LINEでクラスのグループにメッセージが届く」21.8%、「専用のアプリなどで通知が届く」14.5%と、中学校と高校で緊急連絡の手段も違うことがわかりました。
     
    「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」 MMD研究所
     
     
    Source:MMD研究所
    Photo:Dick Thomas Johnson/Flickr
    (hato)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします
    目次