Nokiaブランド携帯のHMD Global、創業から2年で時価総額10億ドルに到達


 
Nokiaブランド携帯の販売を行なうフィンランドのスタートアップ企業HMD Globalの株式時価総額が10億ドル(約1,103億円)を超えたことがわかりました。創業からわずか2年余りでの到達です。

ガラケー市場では良い位置に

HMD Globalの株式時価総額は、投資家から1億ドル(約110億円)の資金集めに成功した直後に10億ドルに達したと伝えられています。集めた資金は、新モデルの開発、販売経路の改善によるビジネス拡大に使われるとのことです。
 
現在、HMD GlobalはNokiaブランドで4機種のスマートフォンと、3機種のガラケーを販売しています。Androidスマートフォンは、高い品質の仕上げにも関わらず、販売価格を抑えることで他社と競合しているようです。ガラケーは、クラシックなNokiaデザインを活用しつつ、バッテリー駆動時間を長くし、販売価格を低めに設定しています。今年2月の発表では、2017年に7,000万台のデバイスを出荷し、80カ国で販売を行なったとしています。
 
HMD Globalの2017年の収益は、18億ユーロ(約2,333億円)で、営業損失は6,500万ユーロ(約84億円)を計上しています。
 
しかしながら今年の2月、肩書に「C」がつくHMD Globalの役員は、スマートフォン市場に食い込むことの難しさを語っています。同氏は、スペイン・バロセロナで開催されたMobile World Congress 2018で、「7,000万台の出荷は何の意味も持たない」と漏らしました。
 
現在は、ガラケーの分野でユニコーン企業的な位置を占めているHMD Globalですが、今後スマートフォン市場へと本格的に進出していかれるかどうかは定かではありません。
 
 
Source:Quartz
Photo:Dezeen
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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