トランプ大統領のiPhoneにハッキング懸念〜“愛着”から交換を拒否か

フリー素材 ドナルド トランプ flickr

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ドナルド・トランプ米大統領が使用しているiPhoneが、ハッキングに遭う可能性が指摘されています。理由はトランプ大統領が「新しいiPhone」に交換したがらないためです。

5カ月間も同じiPhoneを利用

ニュースサイトPoliticoによると、トランプ大統領は少なくとも2台のiPhoneを使い分けているそうです。1台は通話専用、もう1台はTwitterやニュースサイトアプリ専用ではないか、と同サイトは分析しています。これら2台とも、ホワイトハウスの情報技術部門とコミュニケーションエージェント部門がトランプ大統領に渡している「特注品」です。
 
しかし、セキュリティ上の懸念から大統領は30日ごとに新たな携帯に交換する決まりがありますが、トランプ大統領に限っては「不便すぎるから」という理由でこれを拒んでおり、5カ月間もセキュリティ専門家のチェックを受けずに同一のiPhoneを使い続けているそうです。
 
こうした彼の固執がセキュリティ面で重大な問題を引き起こしかねないのは言うまでもありません。例えば、通話用のiPhoneにはカメラとマイクが搭載されています(オバマ大統領に与えられていた特注携帯にはなかった)が、悪意ある攻撃者がこの特徴に目をつけてハッキングする恐れもあります。

iPhoneに特別な思い入れ?

一体なぜ、トランプ大統領は新しいiPhoneに変えることを拒むのでしょうか。
 
同じiPhoneを使い続けていることを指摘したPoliticoは「自由にツイートしたり、友人に連絡したりするのを制限する」ホワイトハウスの取り決めに対して後ろ向きであるのは、彼の個人的な趣向だろう、と分析しています。つまり、この10年ほどで社会において育まれてきた、自分のスマートフォンに対する“愛着”も関係しているのでは、というわけです。
 
事実、2015年に行われた調査では、人々が自分のスマートフォンに犬や猫などのペットに対して向けるのにも似た愛情を抱いている、という結果も出ています。
 
なおトランプ大統領は選挙中、ライバルとなったヒラリー・クリントン氏が国務長官在任中に公務メールを私用サーバーで扱っていたことに対し「逮捕すべきだ」と主張していました。
 
 
Source:Politico
Photo:Flickr-White House
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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