AppleのARメガネは2021年に登場する〜著名アナリスト予測
ARKitの導入をはじめ、近年拡張現実(AR)に力を入れているAppleですが、著名アナリストが同社の今後のAR戦略について、予測しています。
AppleのAR戦略は3段階で発展
長年のAppleウォッチャーで現在はベンチャーキャピタルLoup Venturesを率いるジーン・ミュンスター氏はAppleのAR戦略について、今後3段階を踏んで発展していくだろうとの予想を明らかにしました。
同氏は第1段階として、Appleは今秋、iPhone Xに加え、ARに必要な垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)を搭載したiPhoneを2〜3モデル追加するだろうと述べています。そしてゲーム、Eコマース、教育などの分野で、ARKitを用いたARアプリを増やしていくのが第2段階。第3段階では、Appleが以前から噂になっているAppleグラス(メガネ)を、2021年末にリリースする、というのが同氏の予想です。
ミュンスター氏は、当初Appleグラスのリリース時期を、2020年9月と見積もっていました。しかし複数のAR業界の専門家から話を聞いた結果、予想を2021年12月へと変更した、と記しています。
Appleグラス売り上げは初年度100万本
Appleグラス発売後の初年度の売り上げ本数については、Apple Watchの初年度とほぼ同じ、100万本程度になるだろうと見積もっています。1本が約1,300ドル(約14.4万円)とすると、100万本売れた場合の売り上げは130億ドル(約1.4兆円)となり、2022年度のApple売り上げの3%程度を占めるようになる、とミュンスター氏は予測します。
同氏は、Apple Watch、AirPodsなどの製品が、HealthKitやResearchKitによるソフトウェア開発によりさらに発展、またAppleグラスを含む新製品とともに、ヘルスケア分野でAppleの成長を牽引する可能性が高いと指摘します。ミュンスター氏の予想では、Apple Watch、AirPods、Appleグラスをあわせた売り上げは、2023年度には710億ドル(約7.9兆円)を超える見通しです。
Source:Loup Ventures
(lunatic)