iPhoneは今後数年売れ続けAppleのサービス事業の柱に〜アナリスト予測
iPhoneは、今後数年は現在の売れ行きを維持し、Appleが将来的にサービス提供を主軸とする企業となる時の柱となるーー長年Appleウォッチャーと知られ、現在はベンチャーキャピタルLoup Venturesを立ち上げたジーン・ミュンスター氏が、Appleの今後についての見通しを述べています。
2018年と2019年のiPhone売上は各2億2,000万台
ミュンスター氏は今使用されているiPhoneの台数(インストールベース)を7億〜8億台と見積もっており、2018年と2019年、iPhoneはそれぞれ2億2,000万台売れると予想しています。
ただし現在のフィーチャーフォン・ユーザーを新たにiPhoneユーザーとして獲得する可能性については否定的です。Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)はかつて、フィーチャーフォン・ユーザー5億人が今後スマートフォンに切り替えるため、新規iPhoneユーザーが増えるとの見通しを語りました。しかしミュンスター氏は、現在もフィーチャーフォンを使い続けている層が、最低でも349ドルするiPhoneを購入する可能性は低いと見ています。
安定しているiPhone事業
スマートフォンは世界的に売れなくなっており、その理由のひとつは、消費者が「買い替えサイクル」にもとづいて動くようになったためだといわれています。
ではiPhoneの買い替えまでの期間は、今後さらに長くなるのでしょうか。同氏の推測によると、2015年時点でのiPhone6の買い替えサイクルは約2.4年で、翌2016年には2.8年へと延びました。その結果iPhone売り上げ台数が対前年比で8%減少した、と同氏は見ています。
ミュンスター氏は今後の買い替えサイクルの長さは予測ができないとしながらも、iPhone事業は過去6四半期において、iPhoneが発売されて以来初の安定した成長(四半期平均2%の売り上げ台数の伸び)を示していると指摘しています。
そして同氏が強調するのが、iPhoneユーザーが買い替え時に再びiPhoneを選ぶ確率が90%以上という事実です。ミュンスター氏は安定したiPhone事業が、Apple内で徐々に比重を増しつつあるサービス事業をさらに成長させるだろうと述べています。
Source:Loup Ventures
(lunatic)