Appleサプライヤー、第2四半期業績予測で明暗〜供給先モデルの違いで

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AppleのiPhone向けにタッチパネルを供給する台湾サプライヤー2社が、第2四半期(4−6月)の業績について、一方は楽観的であるのに対し他方は悲観的と、対象的な見通しを持っているようです。

供給するiPhoneモデルの違いで異なる予想

台湾のTPK(宸鴻)とGeneral Interface Solution(GIS、業成)は、ともにAppleのiPhone用としてタッチパネルを供給しています。
 
台湾メディアDigiTimesによれば、2018年第2四半期の業績について、TPKは売上減を見込んでいるのに対し、GISは売上増を予測しています。
 
両社の明暗を分けた理由は、タッチパネルを供給しているモデルの違いにあるようです。

iPhone X向けのTPKとiPhone7/8向けのGIS

主にiPhone X向けにタッチパネルを供給し、同社のパネル生産の約8割がiPhone向けとされるTPKは、第2四半期もiPhone Xの売上が低迷すると予想、そのため20%の売上減を見込んでいるとのことです。
 
一方Foxconn傘下のGISは、主にiPhone7とiPhone8向けにタッチパネルを供給しています。2月末以降のこれらモデルの売上が予想を上回ったため、4月の連結売上高は79億3,700万台湾元(約289億9,900万円)で、前年同期比で13.2%増、前月比で11.9%増となり、3カ月連続のプラスを計上しました。
 
こうした現状を受けGISは、第2四半期の最初の月である4月にタッチパネルの出荷数量を20%増やしたと業界関係者は語っています。

OLED向けパネルは40対60で供給か

Appleは今年、有機EL(OLED)を搭載したiPhone 2モデルと、液晶を搭載したiPhone 1モデルの計3モデルを発表すると報じられています。
 
情報筋によれば、OLEDモデル向けタッチパネルについては、TPKとGISは40対60の割合で、また液晶モデルについては50対50で供給する予定とのことです。
 
 
Source:DigiTimes,NNA Asia
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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