Apple、ユーザーデータの引き渡しに8日を要す〜容量はわずか9メガバイト


 
Facebookが8,700万人ものユーザーデータを政治広告のターゲティングに不正使用させたことが大きな問題として取り沙汰されてからというもの、ウェブプラットフォームのユーザーデータの取り扱いに対する関心が高まっています。米メディアUSA Todayのジェファーソン・グレアム氏は、Facebook、Google、Appleに自身のユーザーデータを引き渡すよう要請したところ、Facebookからは数分以内、Googleからは数時間以内にサービスにより収集された個人データが送られてきましたが、Apple8日を要したそうです。

公式ウェブサイトからユーザーデータの要求が可能

FacebookやGoogleと比べてユーザーからデータを要求されることがこれまで少なかったからか、Appleはユーザーデータの引き渡しに他社よりも多くの時間を要しました。しかしながら、そのデータ容量はかかった時間とは裏腹に非常に小さなものであったことがわかっています。Facebookが収集したデータが881メガバイト、Googleが243メガバイトだったのに対し、Appleから送られてきたデータはわずか9メガバイトだったようです。
 
これは企業のビジネスモデルの在り方に依拠するものとされています。FacebookやGoogleは、ターゲティング広告をスポンサーに売るためにユーザーデータを使用しますが、Appleは基本的に製品・サービスの販売で収益を得ています。Appleも、NewsやApp Storeへのアクセスデータをもとにターゲティング広告を販売していますが、ユーザープライバシーに重きを置いているため、収集されたデータ容量が極端に少なかったのも納得がいきます。
 
グレアム氏がAppleから受け取った自身のユーザーデータには、すべてのアプリのダウンロード履歴、iTunesでダウンロードした曲目、Appleでのデバイスの修理履歴などが含まれていたそうです。
 

グレアム氏がAppleから受け取った自身のデータ

自分のユーザーデータを手に入れるには

Apple公式ウェブサイトのプライバシーのページ(https://www.apple.com/jp/privacy/contact/)からAppleが収集したユーザーデータを要求することができます。プライバシーページの「プライバシーポリシーに関するご質問」で、質問の内容を「プライバシーに関する問題」と指定して、姓名、Eメールアドレスを入力し、件名に「自分のデータが欲しい」と記載し、コメント欄にAppleがこれまで収集した自分のユーザーデータを送って欲しい旨の文面を書いてフォームを送信するだけです。
 

Apple


 
 
Source:USA Today
(lexi)

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