初代Macのアイコンをデザインしたスーザン・ケア氏が権威ある賞を受賞
初代Macの「ゴミ箱」「爆弾」などのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)のアイコンデザインを手掛けたグラフィックデザイナーのスーザン・ケア氏が、米最大のグラフィックデザイン団体「AIGA」より、権威あるAIGAメダルを贈られたと伝えられています。
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Apple入社前、アートの道を志していたケア氏はニューヨーク大学で博士号を取得し、サンフランシスコ美術館でキュレーターを務めました。
その後、高校のクラスメートのアンディ・フェーツフェルト氏にAppleでのグラフィックデザインの仕事を紹介され、同社の面接を受けることになります。フェーツフェルト氏は初代Macの開発メンバーの一人で、ユーザーフレンドリーなインターフェースを思い描くことができるデザイナーを探していました。
ケア氏は装飾美術のモザイクの手法を用いて、ピクセルからなるビットマップ画像でアイコンを作ることを思いつきます。
The New Yorkerのインタビューで、ケア氏はAppleの面接時にすでにアイコンのスケッチを持参していたことを明らかにしています。32 x 32のグリッドで、初代Macのアイコンとなるデザインを披露しました。
「Appleで働き始めてすぐに、アンディ・フィーツフェルトがアイコンエディタとフォントエディタのプログラムを書いてくれたので、紙の上ではなく、Macを使ってグラフィック画像と字体をデザインすることができた」とケア氏は当時を振り返っています。
Appleを離れた後、ケア氏はデザイン会社を設立し、Microsoft、Facebook、Intel、IBMなどの巨大テック企業をクライアントとして抱えていたことで知られています。
Source:AppleInsider
(lexi)