Facebookはここまであなたのことを知っている

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    Facebookは、ユーザー自身がアップロードしたデータをすべてアーカイブとして保存していると同時に、2010年以降はそれらのデータをユーザーがダウンロードできるようにしています。
     
    あるユーザーがそのデータをすべてダウンロードし、Facebookがどこまで自分の情報を持っているかを確認することにしました。

    10年分のデータをダウンロード

    HackerNoonのジョージーズ・アビヘイラさんは2007年9月14日からFacebookを利用しています。Facebookから約10年分のデータをダウンロードしたところ、圧縮された状態で500MBの容量がありました。
     
    解凍して中身を見ていくと、プロフィール、メッセージ、友だち、写真、動画、コメント、イベントなど、当然ながらほとんどのものは予想通りでしたが(自分がアップデートしたものなので当然といえば当然)、想像を上回ることもありました。

    情報を一切削除せずすべて保存

    まず驚くのは、Facebookが情報を一切削除せず、すべて保存しているという点です。過去10年間のアビヘイラさんの情報が収集され、保管され、分析されていました。
     
    そして各写真には、撮影日時と場所(緯度・経度)、撮影に使ったカメラの機種、アップロードに使用したIPアドレスを含む詳細な情報が付随していました。
     
    また写真に何度かタグ付けをすると、画像認識エンジンでの学習により、Facebookによれば8億枚の写真からでもその人物を5秒以内に識別可能とのことです。
     

    行動パターンが把握される

    またFacebookにログインするたびに、その時間、IPアドレス、ブラウザとデバイスの種類が記録されます。つまり日常的にFacebookを利用していると、自宅や職場の場所、通勤ルート、起床時間や就寝時間などの行動パターンが把握されることになります。
     
    そしてアドレス帳を一度でもFacebookと共有すれば(Facebookアプリの利用には共有許可が必要)、Facebookはこの情報を永久に保管します。
     

    大量な個人情報を広告主と共有

    Facebookの主な収益源が広告収入であることは周知の事実ですが、同社はユーザーのどのような情報をサードパーティーと共有しているかは公表していません。
     
    しかしアビヘイラさんが、Facebook Businessプラットフォームがターゲティング広告のために使用している情報を見ると、メールアドレス、電話番号、名前、名字、市、州、国、誕生日、年齢、性別の項目がありました。
     
    つまりFacebookはユーザーの大量な個人情報を広告主と共有していることになります。

    3ステップでダウンロード可能

    Facebookに保存されている自分の過去データをダウンロードするのは非常に簡単です。
     

    1. Facebookページ右上の▼をクリックして、[設定]を選択します。
    2. [一般アカウント設定]の下の[Facebookデータをダウンロード]クリックします。
    3. [アーカイブを設定]をクリックします。

     
     
    Source:The Next Web via 9to5Mac
    Photo:Pixabay
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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