Android端末に吹き荒れる「ノッチ」の嵐


 
流行、といってしまってもいいかも知れません。iPhone X風の「ノッチ(切り欠き)」を取り入れたAndroidデバイスが次々に登場しています。

ノッチのあるデザインが業界標準に

AppleがiPhone Xで、顔認証やアニ文字を実現するためのTrueDepthカメラを収めた「ノッチ」のあるディスプレイデザインを発表したとき、賛否両論が起こりました。
 
しかしその後、競合するスマートフォンベンダーが次々にノッチのあるデザインの最新機種を発表、すでに業界標準となりつつあります。
 
どれだけ多くのベンダーがノッチ入りのスマートフォンを発表しているかは、ベンジャミン・ジェスキン氏(@VenyaGeskin)がツイッターに投稿したトップ画像からも明らかです。

「Android P」がノッチ入りデバイスをさらに増やす

米メディアThe Vergeのブラッド・セイボフ氏は、先月末にスペイン・バルセロナで開催されたモバイル関連展示会Mobile World Congress(MWC)について、「10年近くMWCに来ているが、今年のショーほどiPhoneが、露骨にコピーされているのは見たことがない。MWC 2018は、大量なiPhone Xのノッチものまね登場の舞台として歴史に残るだろう」と皮肉を述べました。
 
一方Fast Companyのマーク・サリバン氏は、これらのAndroidデバイスがiPhone Xのデザインをコピーしたことは否定していないものの、ノッチを導入すれば売れると思っている、という見方には異議を唱えています。
 

ノッチがあるからといってスマートフォンを買う人などいない。目的はフルディスプレイであり、現時点ではこれを実現する最良の方法が、ノッチを取り入れたデザインだからだ。

 

先日Googleが発表した、iPhone X風のノッチのあるディスプレイに対応した最新OS「Android P」によって、ノッチを取り入れたAndroidデバイスは今後さらに増えていくと思われます。

 
 
Source:The Verge,The Fast Company

Photo:Ben Geskin/Twitter
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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