FlipboardのCEO、Apple Newsを「過去を生きている」と批判

ソーシャルサービスとして知られるFlipboardの最高経営責任者(CEO)のマイク・マッキュー氏が、競合するApple Newsをキュレーティング機能に欠け、ソーシャルメディアでシェアもできず、時代遅れであると厳しく非難しました。
Apple Newsは閉じられている?
13日に開催されたCode Mediaのイベントにおいて、Flipboardのマッキュー氏はAppleとライバル関係にあることのプレッシャーについて語りました。
起業家としてAppleと競うのはかなり大変なことだ。(Appleは)パートナーであると同時に競争相手でもある。
FlipboardはAndroidとiOSに対応する雑誌形式のソーシャルネットワークアグリゲーションアプリです。2010年にリリースされ、現在21カ国語で利用可能となっています。
Apple Newsは2015年からiOS9で取り入れられ、現在iOSデバイスにプリインストールされているニュースサービスアプリです。Apple Newsは独自のフォーマットと広告システムを採用しており、パブリッシャーを囲い込み、適応を迫るとして非難されています。
このApple Newsの囲い込み政策に難点を見出す人もいますが、相当規模のユーザー層に効果的に訴えかけることができるのは確かなようです。
このApple Newsの運営方法を前述のマッキュー氏は「過去を生きている」と表現し、記事選択はキュレーションではなくアルゴリズムによるもので、パブリッシャーがプラットフォームに合わせなければならず融通が利かないと批判しました。
マッキュー氏は開かれたシステムの重要性について以下のように述べています。
我々は閉じられたエコシステムを作るつもりはない。これはパブリッシャーにとっては大きな問題だ。
Apple Newsは月間7,000万人のユーザーを持つとされていますが、Flipboardはそれを上回るひと月あたり1億人のユーザー数に到達しています。
Source:AppleInsider
(lexi)