HomePodの高音質の秘密、Apple役員が明かす

一部の国で発売されたAppleのスマートスピーカーHomePodは、再生する個々の楽曲に応じて最適な音質に自動で調整されるため、ユーザーが音質を設定する必要がない、とAppleのエディ・キュー上級副社長が語りました。
楽曲に応じて、最適な音質に自動調整
アメリカ、イギリス、オーストラリアで、現地時間2月9日にAppleのスマートスピーカー、HomePodが発売されました。
Appleのインターネットソフトウェア及びサービス担当のエディ・キュー上級副社長は、現地時間2月7日にコンサート業界関係者向けのイベントPollstar Liveで、HomePodの音質調整について語っています。
イベントに参加したパトリック・ライアン氏によると、キュー氏はHomePodの音質が優れている理由として、「それぞれの楽曲に応じて、高音や低音のバランスを常に最適な状態に自動調整するため」と語ったそうです。
At #PollstarLive Apple’s Eddy Cue discusses how and why the #HomePod will sound so good… user won’t be able to toggle settings as analytics will have the bass, treble, etc set correctly for each individual song
— Patrick Ryan (@PRyanTexas) 2018年2月7日
HomePodは、搭載された6個のマイクと、7個のツイーターによるビームフォーミングを使って部屋の音響特性を測定し、測定結果に誤差があっても数秒で補正できます。
また、HomePodが動かされた場合は内蔵された加速度計が検知し、自動で音響特性を再測定するため、常に最適な音質で音楽を鳴らすことができます。
従来のオーディオファンは、イコライザーで音質調整できないことに戸惑うかもしれません。
音質の良さが評価されているHomePod
Appleは、HomePodの特徴として音質の良さをアピールしており、主要メディアによるレビューでも、音質が高く評価されています。
一方で、Siriの使い勝手についてはGoogleやAmazonに差をつけられていることや、Spotifyなどのサードパーティ製アプリへの対応が不十分なことについて、改善を望む声もあがっています。
Source:AppleInsider
(hato)