Apple Store旗艦店のデザイン、豪メルボルン市議会が満場一致で「ナシ」

南半球で初となるApple Store旗艦店の開店計画が、オーストラリアのメルボルンで猛烈な逆風を受けています。メルボルン市議会は、店舗のデザイン変更を州政府に求めることを満場一致で決議しました。
南半球で初のApple Store旗艦店計画が波紋呼ぶ
メルボルン市中心部にあるフェデレーション・スクエアは、博物館や美術館、飲食店に囲まれた、市民の憩いの広場として親しまれています。
そんなフェデレーション・スクエアに、Apple Storeの旗艦店を建設する計画が昨年12月に発表されると、州政府が市民の声を聞かずに決定したというプロセスの問題もあり、メルボルン市民たちから疑問の声があがっていました。
Appleは周辺に配慮したデザインと強調
Appleの小売部門担当上級副社長のアンジェラ・アーレンツ氏は、フェデレーション・スクエアのApple Storeは「周囲に配慮した、市民の憩いの場にふさわしいデザインにした」と強調していました。
Appleは、店舗周辺に公共スペースを500平方メートル増やし、緑地帯も増やす計画を発表していましたが、フェデレーション・スクエア内に初の商業施設を設置することへの反対もあります。
市議会、満場一致でデザイン変更を求める決議
メルボルン市議会は現地時間2月6日、店舗を公共性を考慮したデザインに変更するよう、州政府に陳情することを満場一致で決議しました。
陳情が通らない場合には、オーストラリア連邦議会の上院にAppleの計画を廃案にするよう求めることも考えられています。
Apple Store賛成議員からも「ピザハットの塔みたい」の声も
ニコラス・リース市議会議員は、Apple Storeの出店は地域の利益になると賛成しながらも、店舗のデザイン案については「ピザハットの塔のようだ。Apple Storeのデザインらしくない」と痛烈に批判しています。
Source:ABC News via AppleInsider
(hato)