Appleのデジタルヘルス事業の重要人物が2年も経たずに退社

researchkit

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Appleは、Apple Watchを使った心調律の異常の検出など、デジタルヘルス事業に近年力を入れていることで知られていますが、事業運営チームの中でも、とりわけ突出した研究者が昨年末で同社を退社していたことが明らかになりました。

ResearchKit開発の中心人物がすでに辞めていた?

AppleのResearchKitは、研究者やデベロッパがパワフルな医療関連アプリを開発することができるフレームワークです。
 
Appleの公式ウェブサイトには、ResearchKitを使うことで、「より簡単に被験者を登録し、研究を行うことができる」と記載されています。
 

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ResearchKit


 
ResearchKitは、ユーザーのプライバシーを保護しつつ、医療やフィットネス関連データの共有を可能にするHealthKitと組み合わせて使用することができます。
 
医療関連研究で使用されるApple Watchアプリの開発などで非常に役立つResearchKitですが、そのフレームワーク開発の立役者といわれるスティーブン・フレンド氏が昨年12月末でAppleを退社していたようです。
 
フレンド氏は、オープンサイエンスの考えを基にした、患者のための新たなデータ管理システムを開発するSage Bionetworksを創業、社長を務めた後、Appleに加わりました。
 
2015年のインタビューで、Appleへ入社した理由に関してフレンド氏は、Appleのデータプライバシーへの姿勢が決め手になったと語っています。
 
Apple退社後のフレンド氏のLinkedInアカウントには、「独立企業家」と記されています。
 
Appleはスタンフォード大学と共同でHeart Studyという、Apple Watchを使った心調律の異常の検出プロジェクトを進めており、デジタルヘルス事業に本腰を入れる中、重要人物の退社がどのような影響をもたらすのか気になるところです。
 
 
Source:AppleInsider
Photo:ResearchKit/Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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