Appleが海外から還流させる巨額資金で買収候補2社、有力アナリストが予測

Apple 2017 秋 イベントロゴ

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海外に蓄えた巨額の現金を米国内に還流させることを発表したAppleが、NetflixやTeslaを買収するのではないかとの予測に、Appleの動向に詳しいアナリストが否定的な見解を示し、別の有力な2社の候補を挙げています。

海外から米国に約38兆円を還流させるApple

Appleは、海外から現金資産を米国内に還流させ、米国経済に3,500億ドル(約38兆円)の貢献をする計画を発表しています
 
これまで、Appleが海外から還流させた現金を使ってオンライン映像配信サービスのNetflixや、電気自動車メーカーのTesla買収するのではないか、との予測が何度も浮上しています。

AppleはTeslaやNetflixは買わない?

しかし、Appleの動向に詳しいアナリストのジーン・ミュンスター氏は、これまで名前の挙がった大型買収には否定的です。
 
また、Appleへのライバル心をちらつかせるTeslaのイーロン・マスク氏は、同社をAppleには売らないと考えられます。
 
ミュンスター氏は、Appleが最大5億ドル(約5,500億円)の買収資金を用意して、2社を買収する可能性がある、と予測しています。

ARゴーグルのMagic Leap買収は議論呼ぶ可能性も

同氏が1社めに名前を挙げるのは、拡張現実(AR)ゴーグルの開発で知られるMagic Leapです。同社の最新の時価総額は約60億ドル(約6,700億円)と見積もられています。
 
Magic Leap
 
最近のAppleはAR分野に注力しており、2017年春にはティム・クック最高経営責任者(CEO)が同社を訪問したことも判明しており、Magic Leap買収は自然な流れとも言えます。
 
しかしミュンスター氏は、Magic Leapがまだ商業的に成功する見込みのある製品を送り出せていないことから、同社の買収が議論を呼ぶ可能性もある、と指摘しています。

ハイエンドフィットネス機器のPelotonも候補か

ミュンスター氏が名前を挙げる2社めは、Pelotonです。
 
Peloton
 
ハイエンドタイプのフィットネスマシンを製造する同社は、フィットネスのレッスンをライブストリーミング配信する事業も展開しています。
 
ヘルスケア分野に力を注ぐAppleにとって、Pelotonも有力な買収候補になるだろう、というのがミュンスター氏の見立てです。

ソフトウェアとサービスの強化に資金活用も

ミュンスター氏は、現地時間2月1日の四半期決算発表で、Appleが700億ドル(約7.8兆円)規模の自社株買いと株式分割を発表すると予測しています。
 
得られた資金を、Appleはソフトウェアとサービス部門に向けるのではないか、というのが同氏の予測です。

 
 
Source:Business Insider via BGR
Photo:Magic Leap, Peloton

(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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