AMD、セキュリティ欠陥「Spectre」のファームウェアアップデートを公開

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    半導体メーカーのAMDは、チップのセキュリティ上の欠陥である「Meltdown(メルトダウン)」と「Spectre(スペクター)」が発見された当初、同社のチップが晒されるリスクはほぼゼロであると発表しました。しかしながら、AMDは最近になって主張を変更したとみられており、最高技術責任者が「リスクがないということは、影響がないというわけではない」と、チップの脆弱性をほのめかすような発言をしているようです。

    最新プロセッサ向けのアップデートが今週からリリース

    AMDは、自社製品であるRyzenマイクロプロセッサと、EPYCサーバープロセッサ向けにファームウェアアップデートを今週から公開するようです。その他のプロセッサのアップデートは、数週間以内にリリースされるとのことです。
     
    半導体メーカー大手のIntelと同じく、AMDのファームウェアアップデートはPCメーカーへと提供され、ユーザーへの配布はサプライヤーに任せられるとみられています。AMDは、これらのファームウェアアップデートを行なうことによるパフォーマンスへの影響や、EPYCプロセッサを使用しているサーバーが大きな影響を受けるかについては言明していません。

    セキュリティ欠陥の批判から逃れてきたAMD

    「Meltdown」と「Spectre」のセキュリティ欠陥についての批判はこれまで主にIntelに向けられてきました。それというのも、AMDのチップは前者の「Meltdown」の影響を受けないとされているからです。
     
    しかしながら、後者の「Spectre」に関しては、2つある変種のうちの1つVariant 2の影響が心配されており、1月15日までに過去5年間以内に作られたプロセッサの90%をカバーするというIntelに続き、AMDも独自のファームウェアアップデートを発行するに至ったようです。
     
     
    Source:The Verge
    Photo:S.Lacin/Flickr
    (lexi)

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