ヘルスケアアプリの記録がドイツの刑事事件裁判で有力な証拠に

ヘルスケアアプリ

iOS iPhone ヘルスケア
 

ドイツで発生した殺人事件の裁判で、被告人の足取りを確かめる証拠としてiPhoneのヘルスケアアプリのデータが活用されたと報じられています。ヘルスケアアプリでは歩行時の歩数だけでなく、階段の昇段についても記録しており、その記録が被告人による犯行を裏付ける有力な証拠となったと海外メディアが報じています。

記録の空白を埋めるデータ

報道によれば、被告人の足取りは防犯カメラなどである程度追跡できたようですが、被害者の死体を遺棄する前後の足取りがつかめていなかったようです。そこで捜査官が目をつけたのがヘルスケアアプリに記録されているデータでした。防犯カメラに写っていない時間帯に、被告人のiPhoneのヘルスケアアプリには階段を上ったことが記録されており、ちょうど死体遺棄現場へと至る場所にある階段を上ったデータと一致したとされます。

 

ヘルスケアアプリ

 

捜査官は同じような体格の人を使って現場付近の階段の上り下りを再現し、ヘルスケアアプリのデータの正確性を確認していると発表されており、iPhoneのヘルスケアアプリが不幸な殺人事件の真相を解明するのに重要な役割を果たすことができました。

Appleは犯罪捜査に協力的

一昨年、テロ事件に関連した捜査でiPhone5c内のデータを取り出すためにFBIがAppleに協力を求めた際、Appleはこれを拒絶しました。この事件をきっかけにAppleは政府や捜査機関相手でも顧客情報を強固に守る企業というイメージを持たれるようになりましたが、正当な理由と裁判所からの命令があれば、Appleは他の企業と同様に顧客、ユーザー情報を開示します。

 

iphone ロック解除

 

2017年の上半期だけでも日本で200件近くの盗難端末の情報をAppleは捜査機関に提供しています。またApple製品を購入した際のカード情報アカウント不正利用に関連する情報iCloud内のデータなども捜査機関の要請や裁判所の令状があれば比較的高い割合で開示されます。Appleは頑なに顧客情報を守るわけではなく、犯罪捜査などに対してしっかりデータを開示しており、その件数も公表しています
 
 
Source:Appleinsider
(KAZ)

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