2018年、テクノロジー業界で最もホットなのはスマートスピーカー。始まる収益化

homepod-white-shelf

homepod-white-shelf
 
2018年、GoogleのGoogle HomeやAmazonのEcho、そしてAppleのHomePodといったスマートスピーカーが、テクノロジー業界でもっとも勢いのある分野になる、との分析が発表されました。GoogleやAmazonにとっては収穫期の始まりとなりそうです。

2017年、急激に拡大したスマートスピーカー市場

2017年は、Google HomeやAmazon Echoが世界的にヒットし、日本国内でも「AIスピーカー」が流行語大賞にノミネートされるなど、注目を集めました。
 
Googleは最近、2017年10月に発売したスマートスピーカーの販売数が、すでに673万台に達したと発表しています。
 
テクノロジー専門のアナリストファームであるCanalysが、「2018年、スマートスピーカーはAR(拡張現実)/VR(仮想現実)機器、ウェアラブルデバイスよりも急速に成長する」との予測を発表しました。

2018年のスマートスピーカー出荷台数は5,630万台、68%は米国向け

Canalysは、2018年のスマートスピーカー出荷台数は5,630万台に達し、2017年からさらに成長すると予測しています。
 
Canalys スマートスピーカー出荷台数予測
 
また、スマートスピーカー市場の中心はアメリカで、2018年の出荷台数のうち約68%にあたる3,840万台がアメリカ向けに出荷され、出荷台数が約440万台にとどまる2位の中国を大きく引き離すだろう、と見積もっています。

赤字覚悟で販売したGoogleとAmazon、2018年は収穫期に

Canalysのアナリスト、ルシオ・チェン氏は、2017年に多くのスマートスピーカーが売れた理由として、GoogleとAmazonが、利益ゼロもしくは赤字覚悟の価格で販売したことを挙げています。
 
GoogleとAmazonがスマートスピーカーのハードウェアを大々的に販売し、ユーザーベースを拡大した2017年に続くステップとして、2018年に両社は収益化を進めてくるだろう、とチェン氏は予測しています。
 
収益化の方法としては多くの可能性があり、さりげない広告、有料コンテンツのサブスクリプション販売、プレミアムサービスや企業向けのソリューション展開などが例として示されています。

AppleのHomePodは「2018年初頭」に発売延期

Appleは、2017年6月にスマートスピーカーのHomePodを発表した際、2017年12月の発売を予告していましたが、11月に2018年初頭へと延期しています
 
なお、現時点でも、HomePodの具体的な発売日程は明らかになっていません。
 
また、HomePodはアメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国での発売は予告されていますが、日本などでの発売予定についても情報がありません。

 
 
Source:Canalys via PhoneArena
(hato)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

特集

目次