iPhone9に搭載も?遠隔ワイヤレス充電のWattup、米FCCの認証を取得
ワイヤレス充電技術の開発を行うEnergousが現地時間12月26日、同社の遠隔ワイヤレス充電技術「Wattup」が、アメリカの連邦通信委員会(FCC)による認証を取得した、と発表しました。Appleとの提携関係が噂される同社のワイヤレス充電技術が、iPhoneに搭載される日が近いかもしれません。
約90cm離れた場所から同時に複数の機器を充電可能
Energousのワイヤレス充電技術「Wattup」は、約3フィート(90cm)離れた場所からでも、同時に複数のデバイスを充電できるのが特徴です。
アメリカの通信規制当局であるFCCの認証を取得したことは、一般向け製品の発売に近付く大きな一歩と言えます。
あのApple製品も意識せずに充電可能に
iPhone XとiPhone8/8 PlusにはQi技術をベースとしたワイヤレス充電が採用され、対応機器を使えば最大7.5Wの高速充電が可能となりましたが、充電用パッドに端末を置く必要があります。
一方、Wattupは同じ室内にある複数の機器を同時に充電できるため、iPhoneやMacbookはもちろん、底面にケーブルを挿す充電方式が物議を醸したMagic Mouseや、iPadに突き刺して充電する必要があるApple Pencilをはじめ、キーボードなどのアクセサリも、意識せずに充電できるようになることが期待できます。
以前からAppleとの関係が噂に
Energousは、携帯電話、ラップトップ、タブレット、ウェアラブル端末、アクセサリーにワイヤレス充電技術を搭載させて最初に出荷させる権利を含む戦略的提携を「世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス企業」と締結したと2015年に明かしており、その提携先はAppleではないか、と噂されていました。
また、Energousは2016年2月にAppleと独占契約を結んだのではないか、と報じられているほか、2016年12月には、iPhone Xにも採用されている電源管理部品のサプライヤーであるDialogと提携した際にも、次期iPhoneにWattupが採用されるのではないか、と予測されています。
2018年1月には最新技術のデモを予定
Energousは2018年1月に開催される家電見本市、CES 2018でWattupのデモンストレーションを行うことを予告しており、最新技術が披露される可能性があります。
以下は、Energousが公開しているWattupのデモ映像です。
Source:Energous, BGR, iClarified
Photo:YouTube
(hato)