Apple「古いiPhoneが遅くなる問題」でイスラエルでも訴訟
Appleは、古くなりバッテリーが劣化したiPhoneが、予期せぬシャットダウンを起こすのを防ぐために、ソフトウェアによってあえて動作を遅くしていることを認めました。
しかしそのために「経済的損失を受けた」としてアメリカ・ロサンゼルスで集団訴訟が起きたのに続き、イリノイ州シカゴ、そしてイスラエルでも訴訟が起きたことがわかりました。
Appleは情報を秘匿している
現地時間12月25日、イスラエルのテルアビブにおいて、Appleを相手取った集団訴訟が起きました。原告側は訴訟の中で、Appleはいろいろな情報を「秘匿する」傾向があるとし、OSやデバイスの使用方法はすべてAppleが管理しており、ユーザーは一切その仕組みにアクセスできないと述べています。
そのうえで今回の件について、AppleがソフトウェアのアップデートによってiPhoneの動作を遅くしている事実を公開することを怠った、と非難。ユーザーにはAppleが決断を下す前に、その情報を知る権利があると主張しています。
またユーザーにこれらの情報を知らせないのは、新しいiPhoneへの買い替えを促すためだとし、Appleに対し5億シェケル(約162億円)の賠償金の支払いを求めています。
シカゴでも訴訟
アメリカ国内ではロサンゼルスのほか、5人のiPhoneユーザーが、イリノイ州シカゴの裁判所でAppleを訴えています。ユーザーらは「バッテリーを交換するだけで動作が速くなるなら、新しいiPhoneに買い換えることはなかった」とし、Appleは詐欺行為を行っていると主張しています。