Siriに「ささやく」と、ささやき声で返答してくれる技術をAppleが開発か

Siri

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iPhoneに向かって「ヘイ、Siri」と小声で質問したら、Siriが同じように小声で返してくれる――そんな不思議な技術がAppleによって開発されていることが分かりました。

ささやき声かどうかをSiriが識別

新たに公開されたAppleの特許では、同社がSiriを活用できるシーンの幅を広げようとしていることが分かります。この特許は、Siriがユーザーの「ささやき声(ヒソヒソ話)」に反応し、ささやき声で返答してくれるというものです。
 
siri 特許
 
ささやき声かそうでないかをSiriが識別してくれたとして、一体どれだけ実用性に富むのか――疑問に思うiPhoneユーザーもいることでしょう。そんなユーザーを想定してか、Appleは幾つかの具体的な例を挙げています。
 
例えば、「大きな声で話すのが禁じられているような」図書館であったり、コワーキングスペースであったりというシーンがこれに該当します。
 
以前、iPhone ManiaでもAirPodsのレビュー「電車の中や人ごみでは周囲の目(耳)が気になり」Siriに話しかけるのがためらわれてしまう、という状況を紹介しましたが、こういう場合でも今回の「ささやき声」機能は大いに役立つでしょう。

プライベートな質問でも効果を発揮

また興味深いことに、Appleは今回の特許で「プライバシー」上の利点も言及しています。
 
小声で話す内容というのは、人に聞かれてはまずいようなプライベートな事柄であることも考えられます。ならば、Siriの返答に「節度」が求められるというのは不思議なことではありません。
 
ニュースサイトGizomodoは「誰かが『トイレはどこですか?』とこっそり聞いたとして、あなたは「こんにちは、近くに2つのトイレを見つけました!」と大声で返しはしないだろう」という、ウィットに富んだ実例を紹介しています。
 
あくまでも特許であり、本当に実現するのかは不明ですが、思った以上に有効活用できる技術だと言えるのではないでしょうか。
 
 
Source:9to5Mac,GIZMODO
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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