Apple、米先端メーカー向けの基金から3億9千万ドルをFinisarに授与
Appleは、今年の5月に設立した米国内の製造企業支援のための10億ドル(約1,131億円)の基金から、TrueDepthカメラの構成部品メーカーのFinisarに3億9千万ドル(約440億円)を投資することを発表しました。
来年に向けてFinisarの生産能力を拡大
iPhone XのTrueDepthカメラのコンポーネントである垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)は、Face IDなどの3Dセンシングを行なうのに欠かせません。
Finisarの製造現場の装置の一つ
現在2番目に大きなVCSELの製造企業である
Finisarは先週、米国テキサス州のシャーマンに
700,000平方フィート(東京ドーム約1.4個分)の製造プラントを購入したことが伝えられました。
Appleが立ち上げた先端技術に取り組むメーカー向けの基金からの
3億9千万ドルの授与は、Finisarの
500人の雇用創出につながり、「テキサス州シャーマンは
VCSEL製造の首都になる」とAppleは公式ウェブサイトの記事の中でコメントしています。
シャーマンの街
なお
基金からの出資を受けた企業第1号はCorningでした。
Finisarの生産能力拡大は、
すべてのiPhoneモデルにTrueDepthカメラが搭載予定の来年に向けての準備の一貫だとみられており、2018年下半期にもシャーマンで製造されたVCSELの出荷開始が予想されています。
Source:
Apple via
AppleInsider
(lexi)