Facebook、ロンドンに新オフィスを設立 米国外では最大規模の技術拠点に
Facebookは現地時間12月4日、イギリス・ロンドンに新オフィスを開設したことを発表、今後1年間で800人の従業員を雇用する計画だと明かしました。
米国外では最大規模の技術拠点に
イギリスに進出してから10年、Facebookはロンドンに新オフィスを開設しました。
これに合わせて、2018年末までの1年間で800人の従業員を雇用する予定で、そのうちの半数はエンジニアだといいます。
今回の新規雇用によりFacebookイギリス支社の従業員は2300人となり、米国外では最大規模の技術拠点になる見通しです。 また同社は、スタートアップ企業をサポートするLDN-LABを新設、イギリスのデジタル事業支援立ち上げも行う予定です。
イギリスでビジネス拡大を図る米国大手IT企業
イギリスでビジネスを拡大しようとしているのは、Facebookだけではありません。
たとえば写真シェアサービスを提供するSnapやGoogleもイギリスでの雇用拡大を発表、Appleはロンドン中心部からほど近いバタシー発電所の再開発地域に大型オフィスを作る計画を明かしています。
イギリスは欧州のなかでも特にスタートアップ企業支援と誘致に力を入れており、それが米国大手IT企業各社がイギリスでビジネス拡大を図る理由となっているようです。
しかし、イギリスはユーロ離脱という大きな問題を抱えているのも事実です。
これまではイギリス国内に本社を置く企業であれば、ユーロ圏内で自由にビジネスを行うことができ、EUに加盟する27ヶ国から労働者を雇い入れることができましたが、今後それもどうなるかわかりません。
イギリス政府は今後優秀なIT技術者たちのために、これまでの2倍のビザを発行する計画も立てていますが、大手企業がイギリスに残るかは政府の政策次第といえます。
Source:Bloomberg
Photo:flickr-Marco Paköeningrat
(kotobaya)