iPadに酷似したXiaomiの「Mi Pad」、ヨーロッパで商標使用許可下りず
中国ベンダーXiaomiは2014年にiPadにそっくりなタブレットシリーズ「Mi Pad」の商標の使用許可をヨーロッパで申請しましたが、Appleの訴えにより差止められていました。5日、Xiaomiの不服申し立てが裁判所により退けられたことにより、同社はヨーロッパで「Mi Pad」の商標を使用できなくなったことが明らかになりました。
iPad Miniにそっくりな「Mi Pad」
2014年に発売されたXiaomiの「Mi Pad」は、iPad Miniとまったく同じサイズと解像度のディスプレイを持つAndroidタブレットです。裏面にはiPhoneのローエンドモデルにみられたのと非常によく似たカラフルなプラスチックがあてがわれています。
しかしながら、今回問題となっているのはその見た目やスペックではなく、「Mi Pad」の商標です。
音だけでなく、視覚的にもiPadに酷似
Xiaomiがヨーロッパでの商標の使用許可を申請していた「Mi Pad」は、表音的にAppleのiPadに似通っている部分もありますが、iPadにアルファベットの「M」を加えただけという、視覚的に酷似している点が最も大きな問題として指摘されています。
Appleは欧州連合知的財産庁に対し、XiaomiのMi PadはiPadに酷似していると訴えを起こし、同庁からは賛同が得られました。
Xiaomiはその決定に対して不服を申し立てていましたが5日、欧州連合第一審裁判所は同社の訴えを退けました。
問題となっている2つの商標は、IPADがMI PADでそのまま複製されているという事実から、視覚的に非常に高い類似性がみられる。両商標とも「ipad」という文字の並びが含まれており、MI PADは、頭文字にアルファベットの「M」が追加されていることのみが唯一の相違点である。音声学的にも、問題となっている2つの商標は、英語を話す人口にとって平均以上の類似性を示し、英語を話さない人口にとってはよりいっそう高い類似性を示すであろう。
Source:Fortune
(lexi)