誰でも簡単に調理ができる!?元Apple従業員たちが作ったAI調理家電

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    最近は日本でもAIスピーカーが発売されるなど、AI家電製品のブームが到来しつつあります。
     
    そんな中シリコンバレーでは、従業員40人のうち半数以上が元Apple従業員の企業「June」が作ったAI調理家電が注目を集めています。

    プロ並みに調理できるAIオーブン

    THE JUNE OVEN
     
    米の調理家電メーカー「June」が2016年12月に発売した「THE JUNE OVEN」は、世界一賢い調理家電と言っても過言ではありません。
     
    THE JUNE OVENはHDカメラや米NVIDIAの強力なGPU、画像認識AIなどを搭載した次世代オーブンです。
     
    オーブン庫内には材料の種類・状態を確認するHDカメラや温度センサーなどが取り付けられており、ユーザー好みの焼き加減を調節できるほか、画像認識AIが食材を自動判別し、ユーザーに合ったレシピを提案、調理することもできます。
     
    現在のレシピ数は50種類と決して多くはありませんが、オーブン内部にはWi-Fiが搭載されているため、ネットワーク経由でソフトを更新することにより、レシピの種類を増やしたりモードの追加も可能です。

    Apple製品のような外観

    THE JUNE OVENを開発したJuneは、最高経営責任者(CEO)のマット・ヴァン・ホーン氏を始め、これまでiPhoneのカメラ開発担当だったエンジニアのニキル・ボーガル氏が在籍するなど、従業員の半数以上が元Apple従業員であることも知られています。
     
    そのため、THE JUNE OVENの見た目もAppleの製品らしいシンプルなデザインが特徴的です。
     
    THE JUNE OVEN FRONT
     
    オーブン前面にあるタッチ式液晶モニターは、以前のiPodを彷彿させるようなUIデザインです。専用のiOSアプリを使えば、どこからでもオーブンを操作することも可能だといいます。

    家電市場でも鍵となるAI技術

    JuneのCEOマット・ヴァン・ホーン氏は、THE JUNE OVENを作ることになった経緯を次のように述べています。
     

    調理家電を作った経験はなかった。しかし、家電市場は競争が激しいのにレガシーな(設計が古い)製品ばかり。プロセッサの低価格化と性能向上によって、あらゆるデバイスでAIを活用できるようになった今、家電市場でもAIがゲームチェンジャーの鍵を握ると考え、家電市場での起業を決めた

     
    THE JUNE OVENは、現在自社サイトで1,495ドル(日本円で約16万8,000円)で販売されており、今後は米Amazonなどでも発売予定です。
     
    私たちの生活にAI搭載の家電が欠かせなくなる日も、そう遠くはないのかもしれません。
     
     
    Source:June via 日経テクノロジーオンライン
    Photo:flickr-WalkingGeek
    (kotobaya)

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    この記事を書いた人

    2016年より専業Webライターとして活動。iPhone使用歴は11年以上。iPad、MacBook Pro、Apple Watch、AirPods Pro、AirTagなどApple製品を愛用。

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