Amazon「LINEのスマートスピーカー排除」で独禁法違反の可能性
家電量販店での販売も始まったLINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」が通販サイトAmazonで販売停止となっており、この状態に法律の専門家は独占禁止法違反の疑いがあると産経新聞の取材にコメントしています。
スマートスピーカー競争は激化
Amazonは先週から自社のスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズの販売を開始しています。その販売前からLINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」がAmazonのサイトで販売停止となっていることがわかりました。この流れからEchoとClova WAVEの競合が、Clovaの排除につながったと推測されます。
AmazonはLINE側の問い合わせに対して「販売禁止商品に指定された」と答えているようですが、Amazonほどの影響力の大きな通販サイトが独自基準でライバル商品を排除することについて、専門家は独占禁止法違反の疑いがあると指摘しています。スマートスピーカー市場が国内で一気に立ち上がろうとするこの時期、スマートではない事態になっています。
Apple TVも「排除」
Amazonによる「禁止商品指定」の問題はLINEに限ったことではありません。Apple TVもAmazonで長らく販売がされない状態が続いています。これもAmazonの販売するFire TVとApple TVが競合していることが原因とされてきました。またこの競合が原因でApple TVではAmazon プライム・ビデオアプリが公開されないという影響も出ていました。
一応、このAppleとAmazonの争いは和解に至り、6月のWWDCでプライム・ビデオアプリのApple TV対応が発表されました。これを受けておそらくApple TVがAmazonで販売されるのもそれほど遠くないとは考えられます。しかし11月時点で未だにAmazonではApple TVが買えず、プライム・ビデオはApple TV向けにアプリを公開していません。
来年初頭にHomePodを発売するAppleと、Echoで市場を牽引するAmazonが未だに水面下で争っている可能性もあります。
Source:産経ニュース
Photo:Clova WAVE
(KAZ)