40台のGalaxy S5がビットコインのマイニング用マシンとして活用される
古くなったスマートフォンは捨てる、下取りに出す、音楽専用端末にするなど、様々な使い方がありますが、中には少し変わった活用方法もあるようです。
このほどSamsungのGalaxy S5が、ビットコイン採掘マシンとして再利用されていることがわかりました。
8台のGalaxy S5でデスクトップよりも効率的にマイニング可能
今回ビットコイン採掘マシンとして活用されたのは、Samsungが2014年に発売したGalaxy S5です。
Galaxy S5は約3年前に発売されたスマホのため、今となってはお世辞にも快適に動作する機種とは言えず、処分してしまっている人も多いでしょう。
しかし、Samsungは古くなったGalaxy端末を活用するプログラム「Upcycling」の一環としてGalaxy S5を再利用、わずか8台のGalaxy S5で標準的なデスクトップよりも大きな電力効率でビットコインを採掘することに成功したのです。
今回用意されたマシンには、それよりもさらに多い40台のGalaxy S5を使用、それぞれの端末には独自OSが搭載されているといいます。
なお、これはSamsung公式が役目を終えたスマホの使い方の一例として行った取り組みで、ユーザーに推奨しているわけではないため、マシンの作り方やOSの詳細などは明らかにしていません。
古くなった端末に新たな活用法を見出す
Samsungは「Upcycling」の取り組みとして「マイニングマシンの開発」以外にも、古いGalaxyタブレットにUbuntsuという無料OSを搭載したパソコンを作ったり、Galaxy S3を水槽の監視用として活用するなどの取り組みも行っています。
iFixitの最高経営責任者(CEO)、キール・ウィーン氏は、
古い電子端末を長持ちさせるための課題は、ソフトウェアにある。
しかし特に携帯電話の場合、古いソフトウェアは安全ではなく、新しいアプリケーションも動作しない。
そのため、古い端末を長く使い続ける上で問題になるのは、優秀なソフトウェアを持たない端末をどのように利用するかだ
と語っています。
すでに役目を終え、引き出しにしまわれてしまったスマホでも、使い方によってはお宝となるのかもしれません。
Source:MOTHERBOARD
(kotobaya)