Facebook、IntelのAIチップづくりを手助け
大手チップメーカーのIntelは、Facebookの人工知能チームの助けのもと、NNPと呼ばれる同社初のAI専用チップの開発をパートナー企業向けに進めています。
ライバル企業に追いつきたいIntel
大手チップメーカーのIntelは、AIで先駆けているFacebookの人工知能チームの助けを借り、同社初のAI専用チップの開発に着手しています。
人工知能市場では出遅れているといわれるIntelは、AIチップとして自動運転車などへの採用率の高いNvidiaのGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)に対抗するチップづくりを目指しています。
Intelのブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)は、「次の世代のAIハードウェアを市場に送り出すにあたり、Facebookと密接に協力し、互いの技術力を共有できることに非常に興奮している」と語ります。
Intelの最初のAIチップは、Facebookのようなパートナー企業向けの開発となり、フィードバックをもとに次のモデルを開発し、来年発表する予定です。
ニューラルネットワークに特化した初のチップづくり
IntelのAIチップはNNP(Neural Network Processor)と呼ばれ、名前からわかるようにニューラルネットワークに特化したプロセッサです。IntelのAI部門のヴァイスプレジデントを務めるナヴィーン・ラオ氏は、「世界初のニューラルネットワーク専用チップになる」と語っています。
Facebook AI Researchは、ニューラルネットワークのまたの名である、ディープラーニングの先駆者として知られるヤン・レカン氏をディレクターとして迎え、機械学習技術をすでにソーシャルネットワークサービスで広く使用しています。
現在データセンターでのCPUの99%を独占しているIntelですが、Facebookの助けのもと、今後大きな成長が期待されるAIチップ市場へと打って出ます。
IntelはAI関連企業の買収もすでに始めており、2015年にはプログラム可能なゲートアレイであるFPGAを製造するAlteraを167億ドル(約1兆8,800億円)で買収しています。
「Intelの強みは、幅広い製品ポートフォリオ(多彩な製品を手がけていること)にあり、1つの製品ですべてまかなうといった発想はありえない」と前述のラオ氏は語ります。
Source:Forbes
(lexi)